レッドコード整体のNeuracメソッドにより、投擲速度に効果量3.33という非常に大きな改善が報告されており、体幹の安定性と神経筋制御を高めることでパフォーマンス向上とケガ予防を両立できます。

この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!
脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
「試合前になると、いつも同じところが張ってくる」
「練習では調子いいのに、本番で思うようなパフォーマンスが出ない」
「ケガを繰り返して、また同じところを痛めないか不安」
こんな相談を、スポーツに真剣に取り組む方からよく受けます。
筋トレもストレッチもやっている。
でも、なぜか身体の使い方がしっくりこない。
そんなもどかしさを抱えていませんか?
今回は、そんなアスリートやスポーツ愛好家の方に向けて、レッドコード整体がどのようにパフォーマンス向上に貢献できるのか、科学的根拠とともにお話しします。
僕自身、JRAのG1ジョッキーのコンディショニングを担当していた経験から、トップレベルの競技者にこそ神経・筋の統合が重要だと実感してきました。
なぜアスリートに「神経筋の再教育」が必要なのか?
結論から言うと、同じ筋力でもパフォーマンスに差が出るのは「神経筋制御」の質が違うからです。
スポーツの世界では、筋力や持久力、柔軟性といった要素が注目されがちです。
もちろんこれらも重要です。
でも、それだけでは説明できない現象があります。
同じくらいの筋力を持っているはずなのに、パフォーマンスに差が出る。
心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
この差を生むのが「神経筋制御」、つまり脳と筋肉の連携の質です。
筋肉はどのように連携して動くのか?
スポーツの動作は、単一の筋肉だけで成り立っているわけではありません。
投げる、走る、跳ぶ、切り返す。
これらの動きは、全身の筋肉が適切なタイミング・順序・強さで協調して働くことで初めて実現します。
この協調性が崩れると、エネルギーがロスし、スピードやパワーが低下します。
さらに、一部の筋肉が過剰に働いて疲労しやすくなり、ケガのリスクも高まります。
「いつも同じところが張る」「疲れると決まって痛くなる」という経験があるなら、この協調性の乱れが原因かもしれません。
レッドコード整体が狙うものとは?
レッドコード整体の中核であるNeuracメソッド(神経筋活性化)は、この協調性の乱れ、つまり「運動連鎖のウィークリンク(弱点)」を見つけ出し、修正します。
- 深層の安定筋がサボっていないか?
- 表層の主動筋が過剰に頑張りすぎていないか?
- 身体の左右差や動きの非効率性はないか?
これらを体系的な評価で確認し、スリングで免荷した環境下で、正しい筋肉の動員パターンを再学習させていくのです。
科学が証明する、レッドコード整体のパフォーマンス効果
結論:2022年のメタアナリシスで、投擲速度に効果量3.33という非常に大きな改善が報告されています。
「本当に効果があるの?」そう思われるのは当然です。
だからこそ、科学的根拠をお見せします。
権威ある研究が示す結果
2022年、スポーツ科学の最高峰の学術誌『Sports Medicine』に掲載されたシステマティックレビュー&メタアナリシス(複数の質の高い研究を統合して分析する手法)では、以下のことが示されました。
体幹筋トレーニング(Trunk Muscle Training: TMT)を実施したアスリートは、通常トレーニングのみの選手と比較して、次の能力が有意に向上しました。(Redcordを用いたNeuracエクササイズも含まれます)
- 最大筋力:小効果
- 局所筋持久力:大効果
- 下肢の筋パワー:小効果
- 直線スプリント速度:中効果
- 方向転換能力・敏捷性:中効果
- 競技特有のパフォーマンス(投擲速度、水泳タイム、ゴルフのドライブ距離など):中効果
特に注目すべきは、投擲速度への効果です。
ハンドボール選手を対象にNeuracメソッドのプロトコルに従った研究では、投擲速度に「非常に大きな効果量(Standardized Mean Difference = 3.33)」が報告されています。
なぜこんなに効果が出るのか?
ポイントは「体幹は動力伝達装置」だということです。
例えば、野球のピッチングを考えてみてください。
- 下半身で生み出した力
- 体幹を通じて
- 腕へと伝達される
この連鎖の途中で体幹がブレたり、力が逃げたりすれば、いくら腕を鍛えても球速は上がりません。
レッドコード整体は、不安定なスリング環境下で、体幹を安定させながら四肢をダイナミックに動かすトレーニングを通じて、この伝達効率を最適化するのです。
レッドコード整体で伸びる具体的な能力とは?
結論:爆発的パワー、敏捷性、競技特有の動作、筋持久力の4つが主に向上します。
1. 爆発的なパワー発揮
バスケのジャンプ、サッカーのシュート、陸上のスタートダッシュ。
これらに必要な瞬発力は、筋力だけでなく「全身の連動」によって決まります。
レッドコードでは、体幹を安定させながら下肢でスリングを押し込む、全身の伸展チェーンを使ったプライオメトリック的な動作をトレーニングします。
これにより、筋パワーとスプリント速度が向上します。
2. 素早い方向転換・カットイン
サッカー、バスケ、テニス、バドミントン…。
多くの球技では、相手の動きに応じて瞬時に方向を切り替える能力が勝敗を分けます。
この「敏捷性(Agility)」は、単に足が速いだけでは不十分です。
体幹が安定し、重心移動を素早くコントロールできることが必要です。
レッドコードは、不安定な環境下で重心をコントロールし続ける課題を繰り返すことで、動的な安定性と神経系の反応速度を同時に鍛えます。
3. 競技特有の動作パフォーマンス
投げる、打つ、泳ぐ、スイングする。
これらの複雑な全身運動は、筋膜連鎖(Myofascial Slings)と呼ばれる、筋膜を介した機能的なつながりによって成り立っています。
例えば、ピッチングでは、右投げなら左側の大殿筋と右側の広背筋が対角線上に連動する「後方斜めスリング」が働きます。
レッドコードの三次元的で全身を統合したエクササイズは、この筋膜スリング全体を活性化し、実際の競技動作に直結するパフォーマンス向上を可能にします。
4. 筋持久力とスタミナの底上げ
レッドコードは、不安定な環境で姿勢を維持し続けることで、深層の安定筋を高頻度で動員します。
この「持続的な筋活動」が、局所筋持久力の大幅な向上につながります。
試合後半までパフォーマンスを落とさないスタミナは、ここで養われます。
ケガの予防にも効果があるのか?
結論:運動ベースの予防プログラムにより、肩・膝・足関節のケガリスクを低減できることが研究で示されています。
パフォーマンス向上と同じくらい重要なのが、傷害予防です。
どんなに優れた能力を持っていても、ケガで試合に出られなければ意味がありませんよね。
運動ベースの傷害予防プログラムの効果
スポーツ傷害に関するシステマティックレビューでは、運動ベースの予防プログラムが、特に以下の部位のリスクを低減することが示されています。
- 肩
- 下肢全般
- 膝
- 足関節
レッドコードが予防に効く理由とは?
ケガの多くは、予期せぬ外力や急な方向転換時に、関節を適切な位置に保持できなかったときに起こります。
これを防ぐのが「神経筋制御」です。
レッドコードは、不安定な環境下で関節を安定させる能力を高度に要求するため、実際の競技シーンで求められる動的安定性を効果的に鍛えることができます。
さらに、過剰に働いている筋肉の負担を減らし、サボっている筋肉を呼び覚ますことで、特定の部位への過度なストレス集中を防ぎます。
これが、「ケガしにくい身体」をつくる本質的なアプローチなのです。
オフシーズン・オンシーズンでどう使い分ける?
結論:競技シーズンのどのタイミングでも、目的に応じた活用が可能です。
オフシーズン(準備期)の活用法
この時期は、基礎的な体力と動きの質を徹底的に磨く時期です。
- 計画的に身体のウィークリンク(非効率な動作パターン)を特定
- 免荷環境下で、正しい動員パターンを無理なく再学習
- 段階的に負荷を上げ、筋力・持久力・協調性を同時に構築
ケガのリスクを最小限に抑えながら、ファンダメンタルを固めるのに最適です。
プレシーズン(試合準備期)の活用法
競技動作に近い高強度・高速度のトレーニングにシフトする時期です。
- 競技特異的な動きをスリング環境で再現
- 筋膜スリング全体の連動性を強化
- 疲労管理とコンディション調整
実戦に向けて、動きの質とパワー発揮を最大化します。
インシーズン(試合期)の活用法
試合が続く中で、いかにコンディションを維持・調整するかが鍵です。
- 疲労で崩れた動作パターンをリセット
- 過緊張した筋肉をスリングでリラックスさせる
- 軽度の違和感や張り感を、免荷環境で安全にケア
試合直前の「動きの確認」や試合後の「リカバリー調整」として活用できます。
リハビリ期(復帰準備)の活用法
ケガからの復帰プロセスでも、レッドコードは非常に有効です。
- 免荷により、痛みを避けながら早期から運動を再開
- 段階的に負荷を上げ、復帰までの期間を短縮
- 再発予防のための協調性再構築
「痛みのないアプローチ」は、恐怖心を抱えたアスリートにとって大きな安心材料になります。
どんな競技者におすすめ?
結論:球技系、陸上・水泳、ゴルフ、格闘技、ジュニア選手まで幅広く対応できます。
球技系(野球・サッカー・バスケ・テニスなど)
- 投げる・打つ・蹴る動作のパワーとスピード向上
- 敏捷性と切り返し動作の最適化
- 肩・膝・足首の傷害予防
陸上・水泳
- スプリント速度と筋持久力の向上
- 泳ぎのストローク効率改善
- 体幹の安定性強化
ゴルフ
- スイングの再現性向上
- 飛距離の向上
- 腰痛予防
格闘技・体操・ダンス
- 全身の協調性と動的バランス
- 柔軟性と筋力の両立
- 慢性的な腰痛・肩痛の改善
学生アスリート・ジュニア選手
- 成長期の身体の使い方の最適化
- オーバーユース(使いすぎ)による障害予防
- 基礎的な神経筋制御能力の構築
今日からできる基本の安定化ドリル
結論:専用器具がなくても、プランクとシングルレッグ・デッドリフトで神経筋の協調性を鍛えられます。
レッドコードの専用器具がなくても、アスリートとして「神経筋の協調性」を意識したトレーニングは今日から始められます。
ドリル1:プランク with 呼吸コントロール
目的:体幹の深層筋(腹横筋・多裂筋)と呼吸筋の協調性を高める
やり方:
- 肘とつま先で身体を支える基本のプランク姿勢をとる
- 腰が反らず、お尻が上がりすぎないように、頭から足まで一直線を保つ
- その姿勢のまま、鼻から5秒かけてゆっくり息を吸う
- 口から5秒かけてゆっくり息を吐く
- この呼吸を5〜10回繰り返す
ポイント:
- 息を吐くときに、お腹が自然に凹むのを感じてください
- 腰が反ったり、肩がすくんだりしたら、いったん休んで姿勢をリセット
- 痛みが出たらすぐに中止してください
頻度の目安:週3〜4回、1セット×1〜2回。トレーニング前のウォームアップや、寝る前のルーティンとして。
ドリル2:シングルレッグ・デッドリフト(軽負荷)
目的:片脚立ちでのバランスと、股関節・体幹の協調性を養う
やり方:
- 片脚で立ち、反対の脚を後ろに伸ばしながら上体を前に倒す
- 身体が「T字」になるようなイメージ
- 軸脚の膝は軽く曲げ、体幹はまっすぐ保つ
- ゆっくり元の姿勢に戻る
- 片脚5〜10回、左右交互に
ポイント:
- バランスを崩しそうなら、壁や椅子に軽く手をついてOK
- 痛みのない範囲で行い、フォームを最優先に
- 動作はゆっくり、コントロールしながら
頻度の目安:週2〜3回、各脚1セット×5〜10回。
安全に取り組むための注意事項
レッドコード整体やスリングトレーニングは非常に有効ですが、以下の点に注意してください。
専門家の指導を受けること
特に競技レベルのトレーニングでは、正しい評価と個別化されたプログラムが不可欠です。間違ったフォームや過度な負荷は、逆効果やケガにつながります。
痛みが出たら中止
「痛みのないアプローチ」が原則です。
痛みを我慢してやり続けることは、神経系に誤った学習をさせてしまいます。
急性期のケガには適応外
骨折、靭帯断裂、急性炎症など、急性期の重度なケガには適用できません。
まずは医療機関での診断と治療が最優先です。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を意図したものではありません。
痛みや不調がある場合、運動中に痛みが出た場合は中止し、必要に応じて医療機関にご相談ください。
2週間以上症状が続く場合は、専門家への受診をおすすめします。
まとめ:パフォーマンスの「伸びしろ」は身体の使い方にある
アスリートの多くは、すでに筋力も柔軟性も一定以上のレベルにあります。
そこからさらに上を目指すとき、差を生むのは「身体の使い方」、つまり神経筋の協調性です。
レッドコード整体が提供するのは、まさにこの「使い方」を最適化するアプローチです。
- 体幹の安定性と四肢のダイナミックな動きを統合する
- 全身の連動を最適化し、効率的な動きを身につける
- 疲労や代償動作でズレた動作パターンをリセットする
- ケガしにくい身体をつくり、長く競技を続けられる土台を築く
これらは、筋トレだけでも、ストレッチだけでも、マッサージだけでも得られない価値です。
もしあなたが、
- もう一段階、パフォーマンスを引き上げたい
- 繰り返すケガから抜け出したい
- 自分の身体の使い方を根本から見直したい
そう考えているなら、レッドコード整体はあなたの競技人生において強力な武器となるはずです。
参考文献
若年および成人アスリートにおける体幹筋トレーニングの体力および競技特異的パフォーマンスへの効果:系統的レビューとメタアナリシス
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35061213/ PubMed女子ハンドボール選手における体幹安定化トレーニングが投球速度に及ぼす影響
(Effect of core stability training on throwing velocity in female handball players)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20581697/ PubMed女子チームハンドボール選手における回旋体幹エクササイズを含む8週間のスリングトレーニングがボール速度に及ぼす効果
(The Effect of Eight Weeks of Sling-Based Training with Rotational Core Exercises on Ball Velocity in Female Team Handball Players)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34168709/ PubMedスポーツ外傷リハビリテーションにおける神経筋トレーニングの有効性:系統的レビュー
(Neuromuscular training for rehabilitation of sports injuries: a systematic review)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19727032/ PubMedスポーツ外傷予防に対する運動介入の有効性:ランダム化比較試験の系統的レビューとメタアナリシス
(The effectiveness of exercise interventions to prevent sports injuries: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24100287/ PubMed










