レッドコード整体(Neurac)は免荷で恐怖を抑えつつ、週2回・6週間の介入で姿勢制御や筋活動の改善を示した報告があり、痛み管理と動作の質向上を同時に狙え、臨床では初期に週1〜2回の介入からセルフワークへ移行する方針が一般的です。

この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!
脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
はじめに
慢性腰痛があると「動かすと悪化するかも」とブレーキが掛かりますよね。
大切なのは、怖さを減らしながら体の連携を立て直していくことだと僕は考えています。
先週も、在宅勤務が続いた40代のAさん(仮名)が来院されました。
腰の固さを気にして椅子に座りっぱなしになり、さらに痛みが強まるという堂々巡り。
「怖くて前屈できないんです」と話す表情は本当に切実でしたが、痛みのない設定で動きを一つずつ取り戻すうちに「これなら家でも続けられそう」と笑顔が戻ったんです。
この回では、腰痛をテーマにレッドコード整体がどのように働きかけるのか、研究エビデンスと具体的な改善プロセスをお伝えします。
僕らがどんな視点で評価し、何を目安に変化を追っているのかを知ることで、不安が少しでも軽くなれば嬉しいです。
なぜ起こるのか
慢性腰痛では、安定筋(姿勢を支える深い筋肉)が働きづらくなり、主動筋(大きく動かす筋肉)が必要以上に頑張るバランス崩れが起こりがちです。
結果として同じ部分に負担が集中し、痛みを繰り返す土台ができてしまいます。
背景にあるのは神経筋制御(筋肉と神経のチームワーク)の乱れです。
オーケストラで指揮者が遅れると全体がバラバラになるように、小さな遅れや過剰な反応が動作の鎖を引きちぎります。
特定の動きで働きづらい“弱い環”が残ったまま日常に戻ると、どれだけストレッチや筋トレをしても再発しやすいんです。
さらに、痛みを避けようとする恐怖回避思考(痛みを恐れて動きを避ける心のブレーキ)が強まると、体は守りの姿勢で固まり、代償動作(かばう動き)ばかりが上書きされます。
これが続くと「動く=痛い」という学習が脳に刻まれ、症状が長引きやすくなります。
解決の方向性
レッドコードを使った施術では、まずNeuracテスト(痛みゼロ原則で行う協調性のスクリーニング)で、どの動きで連携が崩れるかを確認します。
体幹の回旋、股関節のコントロール、片脚支持など、生活に直結する動きから弱い環を見つけて、介入のターゲットを絞り込みます。
2013年のランダム化比較試験では、12週間以上腰痛が続く方を対象に、週2回・6週間のNeuracエクササイズを実施した群が、一般的なマット上エクササイズ群より姿勢制御(重心の揺れ具合)と筋活動パターン(脊柱起立筋の働き方)の改善が有意に大きかったと報告されています。
VASやODIといった痛み・機能のスコアも改善しましたが、Neurac群は「どう動けるか」の質が整った点が特徴的でした。
臨床では、初期は週1〜2回のセッションで成功体験を積み、再現性が安定したら間隔を空けながらセルフワークへ移行します。
各回で痛みの強さ、ODIなどの機能指標、姿勢制御のテスト、動画でのフォーム記録を行い、変化を可視化していきます。
徒手療法で可動域を整えた直後にレッドコードで協調性を学習すると、安定筋と主動筋の役割分担がスムーズに再学習されるため、自宅課題も「痛みゼロでできる骨盤・股関節コントロール」に絞り、短時間で継続できる内容にします。
今日からできること
無理はしないでください。
痛みや違和感が出たら、その時点で中止しましょう。
- 仰向け骨盤時計
膝を立てて仰向けになり、骨盤を時計の針のように12時→3時→6時→9時と小さく転がします。
腹部とお尻をギュッと固めず、呼吸を止めないことがポイントです。〈目安:左右各5往復×2セット〉 - 立位の重心スキャン
肩幅で立ち、踵・母趾球・小趾球の3点に体重を均等に乗せます。
ゆっくり揺れながら、どこか一箇所に荷重が偏らないよう観察しましょう。〈目安:1分×3回/日〉 - 動作メモをつける
痛みが気になる動作と、その時の痛みの強さ(0〜10)を30秒以内にメモします。
変化を可視化すると、恐怖回避思考を和らげる手がかりになります。
まとめと次の一歩
慢性腰痛では、痛みだけでなく「どう動けるか」を整えることが鍵です。
レッドコード整体は、免荷で怖さを抑え、不安定性で体の微調整を引き出し、安定筋と主動筋のチームワークを再構築します。
研究で示された客観的な改善指標も踏まえながら、僕らは一人ひとりの進行速度に合わせてプロセスを組んでいます。
「腰痛を何とかしたい」と感じたら、まずは初回評価で今の状態を一緒に確認しましょう。
目標や不安を書き留めてお持ちいただくと、最適なステップを一緒に描きやすくなります。
無理のないペースで、少しずつ次の一歩を踏み出していきましょう。
免責と受診の目安
この記事は一般的な情報提供を目的としています。急激なしびれ、麻痺、排尿・排便障害、急激な痛み増悪がある場合は直ちに医療機関を受診してください。
参考文献
慢性腰痛患者におけるNeuracスリングエクササイズが姿勢バランス調整と筋応答パターンに及ぼす効果
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24259906/慢性非特異的腰痛患者に対する運動:運動制御、スリング運動、一般運動の比較(1年追跡のランダム化比較試験)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20671099/慢性腰痛に対するスリングエクササイズ:システマティックレビューとメタアナリシス
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24919119/慢性腰痛患者におけるスリングでのサイドライイングブリッジ運動にNeurac振動を組み込んだ効果:ランダム化比較試験
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30183453/スリング運動が慢性腰痛患者の痛み・機能・皮質–筋結合機能に及ぼす影響(6週間介入、PLOS ONE)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38032998/
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