フィジカルバランスラボ整体院

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【むち打ち症解説シリーズ】第7回:専門家がむち打ち症をどう見るか(評価編)〜症状の裏側を探る思考プロセス〜

むち打ちは画像より機能評価が要。問診→機能検査→統合→検証の4段階で胸椎・JPS・神経過敏を見極め、3つのセルフチェックで変化を数分で確認。

 

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この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!

脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。

 

「レントゲンでは異常なしと言われたのに、首も肩もつらいんです。めまいや頭痛もあって、一体、私の身体はどうなってしまったんでしょう?」

これは、僕が患者さんからよくお聞きする、切実な声のひとつです。

先月も、50代の方が同じ悩みを抱えて来院されました。
多くの検査を受けても「異常なし」。でも、ご本人の日常は本当につらい。
問診と機能評価を丁寧に進めていくと、問題の主役が「首そのもの」ではなく、実は「胸椎の硬さ」と「感覚のズレ」にあることが見えてきました。
そして、そこに的を絞ったアプローチを始めることで、長年の悩みが少しずつ楽になっていったのです。

僕たち専門家が何よりも大切にしているのは、まさにこの、画像には映らない「機能」の評価です。
今日は、僕が普段どんな視点であなたの身体を見て、どんな思考プロセスで症状の根本原因を絞り込んでいくのか、その舞台裏をできるだけ分かりやすくお話しします。

なにから始めるの?——評価の全体像

むち打ち症の症状は、本当に多岐にわたります。
だからこそ、評価は必ず順序立てて「全体→部分→統合」という流れで行うことが鉄則です。

  • 1. 全体像の把握(丁寧な問診):痛みの広がりは?どんな時に悪化する?事故の状況は?——身体からのメッセージを多角的に集めます。
  • 2. 身体機能のチェック:首や背中(胸椎)の動きの「質」、位置感覚(JPS)、バランス能力、神経の過敏性など、目に見えない機能をチェックします。
  • 3. 統合と仮説立て:情報をパズルのピースのように組み合わせ、「なぜ今の症状が起きているのか?」を説明できる仮説を立てます。
  • 4. 仮説の検証:その場で小さな介入を行い、症状や動きの変化で仮説の確度を確かめます。

単発の所見だけで判断しないこと。
「点」ではなく、いくつもの点を線でつなぎ、立体的な「面」としてあなたの身体を理解していく。
それが僕たちの評価です。

1. 問診でつかむ「仮説のタネ」

すべての評価は、丁寧な対話から始まります。
僕が見ているのは、単なる情報ではなく、症状の裏に隠された「パターン」です。

  • 痛みの地図:痛みが広範囲に及ぶほど、神経システムの過敏(中枢神経感作)を考えます。
  • 時間の法則:朝夕や天候・睡眠での変動は、自律神経の乱れのサイン。
  • 誘発・緩和要因:「PC作業で悪化」「深呼吸で少し楽」「温めると和らぐ」など、筋・関節・呼吸・神経の手がかりに。
  • 事故のメカニズム:衝撃方向から、胸椎・肋骨・肩甲帯に加わった力を推測します。

ここでのゴールは、診断ではなく、この後の身体評価で何を重点的に確かめるかという仮説のタネを見つけることです。

2. 身体機能の評価——量だけでなく「質」を見る

頸部・胸椎の可動域(ROM)

角度(量)だけでなく「動き始めの重さ」「終末域の詰まり」「肩すくみなどの代償」を観察します。
これは関節・筋膜の滑走不全や神経の防御反応のサインです。

  • 頸部と胸椎の連動性:胸椎がしなやかに動くほど頸部の負担は減ります。
  • 胸椎の硬さの影響:胸椎の伸展・回旋が乏しいと、頸部可動域は本来の約3分の2まで減少することがあります。

関節位置覚(JPS)とバランス——身体のGPS機能

首のセンサーが乱れると、脳が頭位を正確に把握できず、めまい・ふらつき・違和感につながります。

  • JPS簡易テスト:目を閉じて回旋→感覚だけで正面へ復帰→ズレ量を確認。
  • バランス評価:足幅を狭める/不安定面での片脚立ちでふらつきの増加を確認。

神経の過敏性(QSTの考え方)

軽い触圧で強い痛み、痛みの広がりは神経の警報システム過敏のサイン。
高感度の火災報知器が些細な湯気で鳴るイメージです。

3. どう統合する?——仮説の組み立て方

  • パターンA:胸椎低可動+頸部過用型(肩すくみ・肩甲帯の張り)→まず胸椎可動性を回復。
  • パターンB:センサー誤差(JPS)優位型(位置再現ズレ・ふらつき)→感覚運動の再学習。
  • パターンC:中枢神経感作優位型(広範囲圧痛・刺激過敏)→睡眠衛生・呼吸法・段階的活動で鎮静化。

多くは複合型。最も強い制限因子を見極め、介入の優先順位を定めます。

4. その場での小さな検証——変化を見ることで確信へ

  • 胸椎が硬い:呼吸に合わせて胸椎回旋→直後の頸部回旋角・重さを再評価。
  • センサーのズレ:眼―頭協調運動→ふらつきの変化を確認。
  • 神経過敏:横隔膜呼吸を数回→痛み知覚・筋緊張の変化を観察。

小さなポジティブ変化が得られれば、仮説の方向性は概ね妥当と判断できます。

ご自身の身体のクセを知るための、安全なセルフチェック(簡易版)

※痛みが強い方は無理をせず、気持ちよい範囲で実施してください。

  1. 胸椎の座位回旋チェック
    椅子に浅く座り、両腕を胸の前で組む。息をゆっくり吐きながら骨盤は正面のまま上体だけを左右へねじり、左右差や背中の詰まり感を観察。
  2. 頸部の位置再現チェック(JPS)
    正面の目印を決めて立ち、目を閉じて首を左右に一度回す。感覚だけで正面に戻り、目を開けてズレを確認。
  3. 片脚立ちでの呼吸チェック
    安全な場所で片脚立ちを10秒。視線を一点に固定し、鼻吸気・口呼気でゆっくり呼吸しながらふらつきの変化を確認。

「できた/できない」より、身体が発しているメッセージに耳を澄ますことが目的です。

よくある誤解

  • 「画像で異常なし=問題なし」ではない:機能不全はレントゲンやMRIに映りません。
  • 「痛みが強い=損傷がひどい」ではない:神経過敏だけでも痛みは強くなり得ます。
  • 「安静第一」が最善とは限らない:安全な範囲での段階的な活動が回復を促します。

まとめと次回予告(アプローチ編へ)

むち打ち症の評価は、首だけではなく胸椎機能・感覚処理・神経システムの安定性を含めた全体像の把握が鍵です。
仮説と検証を繰り返し、根本原因に優先順位をつけて介入します。

今日の一歩:3つのセルフチェックから「ひとつだけ」を今週の習慣に。小さな積み重ねが確かな前進になります。

次回は、評価に基づく具体的なアプローチ(施術・エクササイズ・日常の工夫)を科学的根拠とともに解説します。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状が強い場合や不安がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

参考文献

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