子供のスマホ首は、首が60度傾くと首に約27kgの負担がかかる研究結果がある。画面の高さを目線に調整し、30分ごとに姿勢を正し、就寝1時間前はスマホ禁止の3習慣でリスクを減らせます。

この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!
脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
はじめに
今の子供たちは、スマホやタブレット、ゲーム機に触れる機会が本当に多いですよね。
勉強に使うこともあれば、友達との連絡、動画視聴、ゲーム。
大人が想像できないほど、デジタル機器と深く関わっている世代なんですね。
僕も来院されるお子さんから「毎日YouTube観てます」と言われることが増えました。
でも、その一方で、体に及ぼす影響も心配になるところです。
先日、小6の男の子がお母さんと一緒に来院されたんです。
「最近、首が動かしにくいと言うんです。朝起きると首が痛いって」とお母さん。
お話を聞いてみると、夜中までスマホを見ていたことがわかりました。
ベッドの中で、前かがみになって何時間も。
姿勢を見てみると、確かに首が前に出ていて、肩の筋肉が張っています。
これは現代ならではの悩みと言えます。
座っている状態でのスマートフォン視聴が、子供の頸部と頭部の屈曲姿勢の増加と関連しているという研究結果もあります。
スマホ首、あるいはテクストネックと呼ばれる状態は、子供たちの間でも急速に広がっています。スマホを取り上げるわけにはいきません。
だからこそ、正しい向き合い方を知っておくことが大切です。
今回は、なぜ子供のスマホ首が増えているのか、そしてどう向き合えばいいのか、お話ししていきます。
なぜ起こるのか
スマホ首がなぜ起きるのか、そのメカニズムを理解しておくことが大切です。
長時間の前傾姿勢が、首、肩、背中の筋肉に持続的な負担をかけるからです。
僕が診ているお子さんにも、スマホ中毒と、眼、首、手首、肩、上部背中の不快感の間には正の相関があることが感じられます。
研究でも示されています。使用時間が長くなるほど、疼痛頻度も高くなる傾向にあるんです。
テクストネック症候群という言葉を聞いたことがありますか。
テクストネック症候群とは、スマートフォン等の長時間使用による頸部への負担が原因で起きる様々な症状のことです。
首の痛みや凝り、肩こり、頭痛。時には手のしびれや倦怠感を感じることもあります。
原因はシンプルで、頭が前に出るほど首の筋肉にかかる負担が増えるからです。
具体的には、首が15度傾くと首の負担は12キログラム、30度で18キログラム、60度では27キログラムになるとも言われています。
これは頭の重さが、首の筋肉にとってより重く感じられるようになるということ。
ずっと前かがみでスマホを見ていると、首の筋肉が常に緊張状態になり、次第に負担が限界を超えてしまうんです。
まるでボウリングの球を首だけで支え続けているようなものです。
さらに、肺機能への影響も無視できません。
持続的な頸部屈曲(首を前に曲げる姿勢)が肺機能に影響を与えるという研究結果があります。
前かがみの姿勢が続くと、胸郭(肋骨で囲まれた胸の部分)が圧迫され、肺が十分に膨らむことができません。
呼吸が浅くなると、酸素の取り込みも少なくなります。
これは子供の発育や集中力にも影響を及ぼす可能性があります。
放っておくと、子供のうちから慢性的な首の痛みや姿勢の悪さが定着してしまうこともあります。
ただ、早めに時間と姿勢の工夫を始めれば、十分に改善の余地があります。
解決の方向性
では、どう対応していけばいいのでしょうか。
大切なのは、完全に禁止することではなく、時間と姿勢の工夫で共存していく方法です。
スマホは現代生活に欠かせないツール。
上手につきあっていくことが求められます。
まずは使用時間の設定から始めてみませんか?
1日1時間など、具体的なルールを決めることで、子供自身も意識を持つことができます。
ただし、一方的に制限するのではなく、子供と話し合って決めることが大切です。
休憩を入れることも重要です。
30分使ったら5分休憩、1時間使ったら10分休憩。
こうしたルーティンを作ることで、筋肉への負担を軽減できます。
画面の位置を高くすることも効果的です。
目線の高さ、あるいは少し上になる位置で使うことで、首が前に出るのを防ぐことができます。
タブレットスタンドや、スマホホルダーを活用するのも一つの方法です。
特に長時間使うときは、画面の位置を意識するだけで、首への負担は随分と変わります。
姿勢を意識するタイミングを持つことも大切です。
30分に1回は背筋を伸ばして、姿勢を正す時間を作る。タイマーをセットするのも良いかもしれません。
子供自身に「今、どういう姿勢でスマホを見ているかな」と気づかせてあげることで、自然と意識が高まっていきます。
親御さんも一緒に意識することで、家族全体の姿勢改善につながります。
首の痛みや違和感が続く場合は、整体院などで姿勢を確認してもらい、無理のない改善の方法を一緒に探していくことも有効です。
今日からできること
今日からできることを3つ紹介します。
- 画面の高さを調整する(使用時)
スマホやタブレットを使うとき、目線の高さか少し上になるように位置を調整します。
タブレットスタンドや、本の上に置くなどして、画面を見るときに首があまり前に出ないようにします。
スマホ使用時は常にこの意識を持つことで、首への負担を軽減できます。
もし首や肩に痛みが出たら、すぐに休憩をとって、姿勢を正してください。
- 30分ごとの姿勢チェック(1日数回)
タイマーをセットして、30分ごとに背筋を伸ばす時間を作ります。
30分ごとに1回、10秒間だけ背筋を伸ばして、深呼吸する。これを繰り返すことで、筋肉の緊張を和らげることができます。
1日数回でも継続することで、習慣になっていきます。親御さんも一緒に行うことで、子供も取り組みやすくなります。
違和感や痛みがあれば無理をせず、軽く伸ばす程度にとどめましょう。
- 就寝1時間前のスマホ禁止
寝る1時間前からスマホを見ないルールを決めます。
これは睡眠の質と姿勢の両面で効果があります。
就寝前のスマホ使用は、睡眠の質を下げるだけでなく、ベッドの中で前かがみの姿勢をとることにもつながります。
毎日、就寝1時間前からスマホをやめる習慣をつけることで、睡眠と姿勢の両方が改善されます。
まとめと次の一歩
スマホは現代生活に欠かせないものです。
子供たちにとっても、学習や遊び、コミュニケーションに必要なツール。
僕も親御さんと話すとき、完全に取り上げるのではなく、向き合い方を工夫することでリスクを減らしていくことが大切だとお伝えしています。
完全に禁止するのではなく、上手につきあっていく方法を一緒に見つけていきましょう。
画面の高さを調整する、30分ごとに姿勢を正す、就寝前はスマホを見ない。
これらを習慣にすることで、スマホ首のリスクを減らすことができます。
親御さんも一緒に意識することで、子供も自然と取り組みやすくなります。
家族で話し合って、無理のないルールを決めてみてください。
もし、首が痛い、動かしにくい、朝起きると体がだるいといった症状が続く場合は、無理をせず、早めに専門家に相談することをおすすめします。
整体院では、お子さんの姿勢を確認したうえで、無理のないストレッチ方法や生活の工夫をご提案しています。
一緒に、お子さんの健やかな成長をサポートしていきましょう。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を意図したものではありません。
痛みや不調がある場合、運動中に痛みが出た場合は中止し、必要に応じて医療機関にご相談ください。
2週間以上症状が続く場合は、専門家への受診をおすすめします。
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