この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは!
フィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
今回は、腰痛と骨粗鬆症の切っても切れない関係について、最新の研究結果を交えながら詳しく解説していきます。
実は、椎間板ヘルニア、脊柱側弯症、脊柱管狭窄症といった、腰痛を引き起こす代表的な疾患と骨粗鬆症には、深い関連性があることが明らかになってきました。
骨粗鬆症の有無は、これらの疾患の発症率にも大きく影響するんです。
背骨の手術を受けた患者の約8割が骨粗鬆症または骨減少症!?
まず、骨粗鬆症と骨減少症の違いについて簡単に説明しておきましょう。
どちらも骨密度が低下している状態を指しますが、骨粗鬆症は骨密度がさらに低下し、骨がスカスカになって骨折しやすくなっている状態です。一方、骨減少症は骨粗鬆症になる前の段階で、正常値よりも骨密度が少し低い状態を指します。
今回の研究で注目すべき点は、背骨の手術を受けた患者さんのうち、なんと約8割が骨粗鬆症または骨減少症と診断されたという事実です。さらに、骨粗鬆症だけに絞ると、その割合は約34%にも上ります。
つまり、背骨に何らかの異常をきたして手術が必要になった患者さんのうち、3人に1人は骨粗鬆症を抱えているということになります。これは決して無視できない数字ですよね。
また、男女別に見ると、女性の方が骨粗鬆症と診断される割合が圧倒的に高いことも分かりました。50代ではすでに約3割、70代になると約75%もの人が骨密度が低下しているという結果が出ています。
骨密度が低下すると、骨の変形や骨折のリスクが高まり、結果として脊椎疾患にもなりやすくなります。
特に、高齢になるにつれて骨粗鬆症のリスクは高まるため、早めの対策が重要です。
疾患別の骨粗鬆症発症率:腰椎すべり症は2人に1人が骨粗鬆症!
では、具体的な疾患別に骨粗鬆症の発症率を見ていきましょう。
最も骨粗鬆症の割合が高かったのは、脊柱側弯症で、なんと約55%もの患者さんが骨粗鬆症と診断されました。
次いで多かったのは、圧迫骨折で、こちらも約50%と高い数値を示しています。尻もちをついて腰骨が潰れてしまう圧迫骨折は、高齢者に多い骨折の一つですが、その背景には骨粗鬆症が潜んでいる可能性が高いと言えるでしょう。
そして、椎間板ヘルニアにおいても、約30%の患者さんが骨粗鬆症を患っていることが分かりました。椎間板ヘルニアは、骨と骨の間にあるクッションが潰れて神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患ですが、骨粗鬆症によって骨自体が弱くなっていることも、発症に大きく関わっていると考えられます。
骨粗鬆症対策は腰痛治療においても重要!
今回の研究結果から、背骨の手術を受ける患者さんの多くが骨密度が低い状態であることが明らかになりました。
これは、腰痛治療においても非常に重要な意味を持つ発見です。
なぜなら、患者さんがなぜその疾患を発症したのか、その根本原因を探る上で、骨密度をしっかりと確認することが不可欠になるからです。
例えば、骨粗鬆症が原因で腰骨が変形し、腰痛を引き起こしている場合、腰を揉んだり、股関節の可動域を広げるリハビリをするだけでは十分とは言えません。
骨密度を上げるための栄養指導や運動療法など、骨を強くしていく治療と並行して、整体やリハビリを行う必要があるでしょう。
患者さんとのコミュニケーションを大切に、適切な治療を
僕たち整体師は、患者さんの体に直接触れて施術を行います。
骨密度の低い患者さんを強く押してしまうと、骨折のリスクもゼロではありません。
そのため、患者さんの骨密度を把握し、そのリスクを理解した上で施術を行うことが重要です。
今後、患者さんとのコミュニケーションの中で、骨密度について確認することも必要になってくるかもしれません。
患者さん一人ひとりの状態に合わせて、適切な治療を提供できるよう、常に知識と技術を磨いていきたいと思います。
まとめ|腰痛と骨粗鬆症は密接な関係!
今回の研究結果から、腰痛と骨粗鬆症は非常に密接な関係にあることが改めて示されました。
腰痛治療においては、骨密度への意識を高め、必要に応じて骨粗鬆症対策を並行して行うことが重要です。
これからも、皆さんにとって役立つ情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
今回の内容について、さらに詳しく知りたい方は、概要欄に掲載している論文もぜひ参考にしてみてください。
◆参考文献:[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10212156/]
公式LINEから24時間受け付けてます!
お困りのことがありましたら、
いつでもお問い合わせください(^^)/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〒464-0026
愛知県名古屋市千種区井上町117 井上協栄ビル2階
名古屋市営地下鉄東山線「星ヶ丘駅」2番口徒歩2分
愛知、名古屋で脊柱側弯症の治療なら『レッドコード整体』
フィジカルバランスラボ整体院
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー