この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!
フィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
今回は、患者さんから本当によく聞かれる質問、「関節が鳴る原因とメカニズム」について解説していきます。
「ポキポキ鳴るけど、大丈夫なの…?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、僕が普段患者さんにお伝えしていることと、最新の研究結果に基づいて、関節が鳴る理由をなるべく分かりやすくお話ししたいと思います。
関節が鳴る原因は複雑…でも心配無用なケースがほとんど!
結論から言うと、関節が鳴っても、同時に痛みが出なければ、ほとんど心配いりません!
「え、でもずっと鳴ってるけど…」と思うかもしれませんが、長年鳴り続けても、関節の劣化や老化に繋がることはほとんどありません。
僕自身も肩や指の関節が鳴りますが、長年鳴らし続けても、腫れや変形、痛みは全くありません。
患者さんの中にも、長年関節が鳴るという方がたくさんいますが、同様に、関節が動かなくなったり、変形したりしたというケースは見たことがありません。
つまり、「音が鳴る=関節が壊れる」ではないんです。
ただし、注意点が3つあります。
【注意点1】音と同時に鋭い痛みがある場合
関節を動かした時に、音と同時に鋭い痛みを感じる場合は、関節が変形している可能性があります。
特に毎回痛みが出る場合は、早めに病院でレントゲンなどの画像診断を受けることをおすすめします。
【注意点2】時々痛みがある場合
毎回ではないけれど、時々痛みがある場合も、念のため病院で診てもらうと安心です。
【注意点3】すでに変形している関節の場合
すでに変形している関節の場合は、音が鳴り続けることで悪影響が出る可能性も否定できません。
変形によって骨同士がぶつかったり、こすれ合ったりしている可能性があるので、まずは病院で適切な処置を受けることが重要です。
関節が鳴る主な原因:キャビテーション現象
では、なぜ関節は音が鳴るのでしょうか?
その原因のほとんどは、「キャビテーション現象」と呼ばれるものです。
簡単に言うと、関節液の中の気泡が弾ける音です。
関節は、関節包という袋で覆われていて、その中には関節を滑らかに動かすための潤滑液(関節液)が入っています。
この関節液は液体なので、圧力や気圧の変化によって気泡が発生します。
そして、関節を動かした時にこの気泡が押しつぶされて弾けることで、「ポキッ」という音が鳴るのです。
気圧の変化は、天気や季節にも影響されます。
例えば、雨の日や台風が近づくと関節が痛むと感じる人がいるのは、気圧の変化によって関節内の圧力が変化するためです。
その他の原因:筋肉や腱のこすれ、衝撃波など
キャビテーション現象以外にも、いくつかの原因が考えられています。
- 関節の劣化: 年齢を重ねると関節が劣化し、骨同士がこすれやすくなることで音が鳴ることがあります。
- 筋肉や腱のこわばり: 特に動き始めに音が鳴りやすいのは、筋肉や腱がこわばっているためと考えられています。
- 衝撃波: 気泡が弾ける時に発生する衝撃波も、音の原因の一つと考えられています。
- 筋肉や腱の滑りの悪さ: 筋肉や腱が硬くなると、滑りが悪くなって摩擦が生じ、音が鳴ることがあります。
ただし、これらの原因が直接的に関節の痛みに繋がることはほとんどありません。
大切なのは、筋肉の柔軟性と関節の可動域!
関節が鳴るメカニズムは複雑で、まだ完全には解明されていません。
しかし、音が鳴ること自体よりも、筋肉の柔軟性や関節の可動域を維持することの方がはるかに重要です。
筋肉が硬くなったり、関節の動きが悪くなると、腰痛や股関節痛、四十肩・五十肩など、様々なトラブルを引き起こす可能性が高まります。
そのため、日頃から適度な運動やストレッチを行い、筋肉の柔軟性と関節の可動域を維持することが大切です。
また、正しい姿勢を意識することも重要です。
猫背などの悪い姿勢は、関節に負担をかけ、動きを制限する原因となります。
まとめ:関節音が鳴っても気にし過ぎないで!
最後に、もう一度ポイントをまとめます。
- 関節音が鳴っても、同時に痛みが出なければ、ほとんど心配いりません。
- 音が鳴る原因の多くは、関節液の中の気泡が弾ける音です。
- 関節の劣化や筋肉のこわばりなども、音の原因として考えられています。
- 大切なのは、筋肉の柔軟性と関節の可動域を維持することです。
- 日頃から適度な運動やストレッチを行い、正しい姿勢を意識しましょう。
関節が鳴ることに不安を感じている方も多いと思いますが、今回の解説で少しでも安心していただければ幸いです。
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