この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!
フィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
今回は、最近、業界で注目度が上がっている「ボディメカニクス」という、とってもすごい技について紹介します。
これは、体を上手に使って患者さんをケアする方法なんです。
でも実は、私たちの日常生活でも役立つ知恵がたくさん詰まっているんですよ!
ボディメカニクスって何?
ボディメカニクスは、簡単に言うと「体の使い方」です。
座る、立つ、物を持ち上げる、運ぶ、かがむ、寝る…こんな普段何気なくしている動作を、体に負担をかけずに行う方法なんです。
最近では看護師さんや介護職の方たちは、この技を使って患者さんを安全に介助したり、自分の体を守ったりしています。
例えば、ベッドで横になっている患者さんを起こす時や、車いすに移動してもらう時に使います。
でも、実は私たちの日常生活でも大活躍するんですよ!
想像してみてください。
重い荷物を持ち上げる時、机に向かって長時間勉強する時、スマートフォンを見る時の姿勢…これらすべてにボディメカニクスが関係しているんです。
なぜボディメカニクスが大切なの?
私たちの体、特に背骨は、毎日いろんな動きをしています。
でも、その動きが正しくないと、背骨に余計な負担がかかってしまいます。
その結果、次の
ようなことが起こる可能性があるんです:
- 背骨の構造(骨や関節)が徐々に傷んでいく
- ケガをしやすくなる
- 長い目で見ると、体に余計な摩耗や損傷が起こる
例えば、重い荷物を持ち上げる時に背中を丸めてしまうと、背骨に大きな負担がかかります。
これを何度も繰り返すと、徐々に背骨が傷んでいき、将来的に腰痛などの問題につながる可能性があるんです。
つまり、正しい体の使い方を知ることで、自分の体を守ることができるんです!
看護師さんたちの現状は?
実は、この大切なボディメカニクスですが、正しく実践できている看護師さんは意外と少ないんです。
エチオピアのゴンダル大学総合専門病院で行われた調査によると、正しくボディメカニクスを実践している看護師さんは全体の37.2%しかいませんでした。
これは2022年に行われた調査で、258人の看護師さんが参加しました。
調査に協力してくれた看護師さんたちは、みんな熱心に仕事に取り組んでいる人たちです。
多くの人が26歳から30歳くらいで、1年から5年の経験を持っています。
この結果は、私たちにとってもとても重要な意味を持っています。
看護の専門家でさえ、正しい体の使い方を実践するのが難しいということは、私たち一般の人々にとっては、より意識して学ぶ必要があるということなんです。
ボディメカニクスを上手に使うためのポイント
調査の結果、ボディメカニクスを上手に使える看護師さんには、いくつかの共通点があることがわかりました。
- 知識が豊富: ボディメカニクスについてよく知っている人は、4.22倍も上手に実践できていました。これは、正しい知識を持つことがいかに大切かを示しています。
- 適切な道具の使用: 患者さんを移動させるための専用の道具がある職場の看護師さんは、1.92倍上手に実践できていました。適切な道具を使うことで、体への負担が大きく減ることがわかります。
- 作業環境の工夫: 体に負担のかからない作業環境(エルゴノミクス)が整っている職場の看護師さんは、2.05倍上手に実践できていました。例えば、高さ調節ができるベッドや、十分なスペースがあることなどが重要です。
- 適切な服装: 動きやすい服や靴を着用している看護師さんは、3.50倍上手に実践できていました。これは特に重要なポイントで、私たちの日常生活にも直接関係しています。
- 適切な患者数: 1日に10人以上の患者さんを担当している看護師さんは、2.16倍上手に実践できていました。これは、経験を積むことの重要性を示しています。
これらのポイントは、私たちの日常生活にも応用できます。
正しい知識を持ち、適切な道具を使い、環境を整え、動きやすい服装を心がけ、そして経験を積むことが大切なんです。
私たちの日常生活でも使えるボディメクスの技!
看護師さんたちが使っているボディメカニクスの技は、実は私たちの日常生活でも大活躍するんです。
ここでは、すぐに実践できる5つのアドバイスを紹介します。
- 足を肩幅に開いて立つ: これだけで体のバランスが良くなり、安定します。電車に乗っている時や、長時間立っている時に試してみてください。
- 物を持ち上げるときは膝を曲げる: 背中を丸めるのではなく、膝を曲げてしゃがみこむようにしましょう。重い荷物を持ち上げる時や、床に落ちた物を拾う時に使えます。
- 重いものを運ぶときは体に近づける: 体から離れた位置で重いものを持つと、背中に大きな負担がかかります。学校の荷物を持つ時や、買い物袋を運ぶ時に意識してみましょう。
- 振り返るときは体全体で回る: 首だけをひねると首に負担がかかります。体全体でくるっと回りましょう。後ろの人に話しかけられた時などに実践できます。
- 長時間同じ姿勢を続けない: デスクワークなどで同じ姿勢が続くときは、時々立ち上がってストレッチをしましょう。勉強中や、テレビを見ている時などに意識してみてください。
これらの方法を意識して生活するだけで、体への負担がグッと減りますよ。
ボディメカニクスの歴史:看護の世界からみんなの生活へ
ボディメカニクスという考え方は、実は100年以上も前から看護の世界で注目されていました。
1941年には、看護学の教科書にボディメカニクスの重要性が書かれています。
当時は、看護師さんたちの体を守るためだけに使われていた技術でした。
でも、時代とともに研究が進み、患者さんの安全や快適さにも役立つことがわかってきました。
そして今では、一般の人々の健康維持にも活用されるようになっているんです。
この歴史は、私たちに大切なことを教えてくれます。
それは、専門家の知識や技術が、やがて多くの人々の生活を豊かにする可能性があるということです。
だから、みなさんも将来、自分の専門分野で学んだことを、広く社会に役立てられるかもしれないんですよ。
さいごに
ボディメカニクスは、看護師さんたちだけでなく、私たちの日常生活でも大切な技術です。
正しい体の使い方を意識するだけで、将来の自分の体を守ることができるんです。
今日から、ちょっとずつでも意識してみませんか?
家族や友達にも教えてあげると、みんなで健康に過ごせるはずです。
体を大切に使って、元気に毎日を過ごしましょう!
患者さんからの質問コーナー
Q1: ボディメカニクスを意識すると、スポーツのパフォーマンスも上がりますか?
A1: はい、ボディメカニクスを意識することで、スポーツのパフォーマンス向は上します!
ボディメカニクスは、体の効率的な動かし方を学ぶものなので、スポーツにも直接関係があります。
例えば:
- 正しい姿勢を保つことで、走るときのスピードや持久力が上がるかもしれません。
- 体の重心をうまく使うことで、ジャンプの高さが上がったり、バランスが良くなったりする可能性があります。
- 大きな筋肉を効果的に使うことで、投げる力や打つ力が強くなるかもしれません。
ただし、各スポーツには専門的な技術もあるので、ボディメカニクスだけでなく、そのスポーツ固有の練習も大切です。
でも、基本的な体の使い方を意識することで、怪我の予防にもなるし、長く楽しくスポーツを続けられる可能性が高くなりますよ!
Q2: 毎日ボディメカニクスを意識するのは難しそうです。どうやったら習慣づけられますか?
A2: とても良い質問ですね!確かに、新しい習慣を身につけるのは簡単ではありません。
でも、次のような方法を試してみると、少しずつ習慣づけられるかもしれません:
- 小さな目標から始める: 例えば、「1日1回、重い物を持ち上げる時に膝を曲げる」というような、簡単で具体的な目標を立てましょう。
- 日常の動作と結びつける: 「スマートフォンを見る時は首の角度を意識する」など、よくする動作とボディメカニクスを結びつけると覚えやすいです。
- 友達や家族と一緒に取り組む: みんなで意識し合うと、続けやすくなります。お互いに声をかけ合ってみましょう。
- メモやアラームを活用する: スマートフォンにメモを貼ったり、時間を決めてアラームをセットしたりして、思い出すきっかけを作りましょう。
- 成功を祝う: 1週間続けられたら自分にご褒美をあげるなど、小さな成功を認めることが大切です。
- 楽しみながら: ゲーム感覚で取り組んだり、正しい姿勢でいられた時間を記録したりして、楽しみながら続けましょう。
最初は忘れてしまうこともあると思います。
でも、あきらめずに少しずつ続けていけば、きっと習慣になっていきますよ。
自分の体を大切にする習慣は、将来の自分にとって大きな財産になります。
頑張ってみてくださいね(^^)/
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