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【脊柱側弯症の手術を受けた10年後の痛みは?2023年研究データから見えてきたこと】

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この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!

フィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。

 

今回は、手術後の痛みの長期化に関する論文を解説していきます。

特に、脊柱側弯症の手術後の追跡調査から、痛みがなぜ長引くのか、どんな人が痛みに悩まされやすいのか、その原因を探っていきます。

実はこの内容、脊柱側弯症に限らず、腰椎椎間板ヘルニアや変形性膝関節症の手術後にも共通する部分が多いんです。

人間の体の仕組みって、根本的には大きく変わらないですからね。

なぜ、この研究が必要だったのか?

そもそも、脊柱側弯症の手術って、難易度が高いんです。

曲がった背骨をまっすぐにする大手術ですから、以前は手術を受ける患者さんも少なく、データも限られていました。

しかし、医療技術の進歩とともに手術を受ける方が増え、長期的なデータが集まりやすくなってきました。

そこで明らかになったのが、手術後5年、10年経っても痛みが残る方が一定数いるという事実です。

せっかく手術を受けたのに、なぜ痛みが続くのか?患者さんだけでなく、医師や研究者にとっても大きな疑問でした。

そこで、この研究では、痛みが長引く原因を徹底的に解明しようとしたのです。

8万5000人以上のデータから見えてきたこと

この研究では、11ヶ国、16の研究機関から集められた、なんと8万5000人以上の膨大なデータが分析されました。

脊柱側弯症の手術を受けた患者さん、しかも術後1年から10年という長いスパンを追跡調査したデータは、非常に貴重です。

結果として、背骨をまっすぐにする手術を受けた方のうち、約6.7%(約15人に1人)に、6ヶ月以上痛みが続いていたことが分かりました。
全体で見れば少ない割合かもしれませんが、当事者にとっては深刻な問題ですよね。

痛みが長引く人の特徴とは?

この研究では、痛みが長引く方の特徴も分析されています。

  • 年齢が高い
  • 女性である (ただし、これはそもそも脊柱側弯症が女性に多い病気という背景があります)
  • 複数回手術を受けている
  • 広範囲の固定術を受けている
  • 気分が落ち込みやすい
  • もともと背骨の湾曲が強かった

特に注目すべきは、精神的な要素である「気分が落ち込みやすい」という点です。

実は、腰痛や肩こり、頭痛など、様々な痛みに精神的な影響が関わっていることは、多くの研究で示されています。

手術に対する不安や、術後の経過に対するネガティブな思考が、痛みの悪化に繋がってしまう可能性があるのです。

背骨の構造と手術の影響

ここで少し、背骨の構造についてお話ししましょう。

背骨は33個の骨が鎖のように連なってできていて、しなやかに動くように設計されています。
しかし、脊柱側弯症の固定術では、この動きを制限してしまうことになります。

そのため、本来動くべき部分が動かなくなり、他の部分が過剰に動いてしまうことで、新たな痛みが発生してしまう可能性があるのです。
これは、ヘルニアや膝の手術後にも見られる現象です。

つまり、手術前の痛みはなくなったものの、別の場所に新たな痛みが生じてしまうケースも含まれているということです。

痛みの悪循環を断ち切るために

痛みが続くと、生活の質(QOL)が低下し、日常生活に支障をきたします。
すると、気分が落ち込み、さらに痛みが悪化するという悪循環に陥ってしまう可能性があります。

この悪循環を断ち切るためには、痛み止めだけに頼るのではなく、多角的なアプローチが必要です。

セカンドオピニオンを受ける、理学療法士に相談する、カウンセリングを受けるなど、様々な専門家の意見を聞くことが大切です。

また、適切な運動はストレス発散になるだけでなく、体の柔軟性を維持し、痛みの予防にも役立ちます。

手術を受けるか迷っている方へ

手術は決して万能な解決策ではありません。

しかし、この研究結果から、手術によって痛みが改善する可能性は十分にあると言えるでしょう。

もし手術を受けるかどうか迷っている場合は、メリットだけでなく、リスクもしっかりと理解した上で、医師とよく相談することが重要です。
そして、最終的には、ご自身の状況や希望に合った選択をすることが大切です。

正しい知識と理解を共有するために

今回の研究は、脊柱側弯症手術後の痛みの長期化について、多くの貴重な知見をもたらしてくれました。

しかし、まだまだ解明されていない部分も多く、今後の研究が期待されます。

僕たち医療従事者は、常に最新の知識をアップデートし、患者さんに寄り添いながら、最善のサポートを提供していく必要があります。そして、患者さん自身も、ご自身の体について理解を深め、積極的に治療に参加していくことが大切です。

これからも、正しい情報発信を続け、一人でも多くの方が痛みから解放され、快適な生活を送れるよう、尽力していきたいと思います!

 

公式LINEから24時間受け付けてます!
お困りのことがありましたら、
いつでもお問い合わせください(^^)/

 

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