この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!
フィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
今回は、多くの方が抱える可能性のある「脊柱側弯症」について、
特に早期発見の重要性と見逃してはいけないサインに焦点を当ててお話しします。
脊柱側弯症とは
脊柱側弯症は、脊柱が左右いずれかに異常に湾曲する疾患です。
医学的には、X線写真で測定したCobb角が10度以上の場合に診断されます[1]。
多くの場合、原因は特定できませんが(特発性脊柱側弯症)、
早期に発見し対処することで、症状の進行を遅らせることが可能です。
早期発見の重要性
脊柱側弯症は、特に10〜15歳の成長期に発症することが多く、
この時期の定期的なチェックが非常に重要です[2]。
早期発見により、適切な治療法を選択し、症状の進行を防ぐことができます。
見逃してはいけないサイン
- 肩の高さの違い
- 肩甲骨の非対称性
- 腰の傾き
- 服の着崩れ
- 背骨の見た目の変化(S字またはC字型の湾曲)
- 歩行の変化
- 肋骨の突出(前屈時に背中の一方が他方より高くなる)
- 体幹の非対称性
これらのサインは、必ずしも痛みを伴わないことに注意が必要です。
多くの場合、特に軽度から中等度の脊柱側弯症では痛みを感じないことがあります[3]。
スクリーニング方法
学校や医療機関でよく行われるスクリーニング方法として、アダムス前屈テストがあります[4]。
これは、前かがみになった際の背中の非対称性を観察するテストです。
また、専門的な器具としてスコリオメーターを使用し、体幹回旋角(ATR)を測定することもあります。
診断と治療
脊柱側弯症が疑われる場合は、X線検査で確定診断を行います。
治療法は、年齢や湾曲の程度によって異なります[5]:
- 軽度(25度未満):理学療法または整体治療
- 中等度(25〜45度):装具療法
- 重度(45度以上):手術療法
また、シュロス法と呼ばれる特殊な理学療法も効果的な場合があります[6]。
専門医への紹介が必要な場合
以下の場合は、専門医の診察を受けることをお勧めします[7]:
- 10歳未満で10度以上の湾曲がある場合
- 10歳以上で20度以上の湾曲がある場合
- 非典型的な特徴がある場合
- 背部痛や神経学的異常を伴う場合
まとめ
脊柱側弯症の早期発見と適切な管理は、将来の健康と生活の質に大きな影響を与えます。
定期的なチェックと、上記のサインに注意を払うことが重要です。
気になる症状がある場合は、ためらわずに専門家に相談してください。
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【参考文献】
Citations:
[1] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2532872/
[2] https://www.aans.org/patients/conditions-treatments/scoliosis/
[3] https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/15837-scoliosis
[4] https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/scoliosis/diagnosis-treatment/drc-20350721
[5] https://www.niams.nih.gov/health-topics/scoliosis
[6] https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/scoliosis/symptoms-causes/syc-20350716
[7] https://www.webmd.com/back-pain/causes-scoliosis
[8] https://www.spine-health.com/conditions/scoliosis/scoliosis-symptoms
[9] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK493369/
[10] https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2018/0515/od1.html
[11] https://www.srs.org/Patients/Diagnosis-And-Treatment/Diagnosing-Scoliosis
[12] https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33285626/
[13] https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0161475422001142
[14] https://www.hss.edu/condition-list_scoliosis.asp
[15] https://www.nhs.uk/conditions/scoliosis/
[16] https://www.nhs.uk/conditions/scoliosis/treatment-in-adults/