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大人の側弯症

側弯がある大人の腰、長く座ると重くなるときに見直したいこと!

大人の側弯症で長く座ると腰が重いときは、骨盤の後傾、前後バランス、体幹を支える筋肉の疲れが重なることがあります。2021〜2025年のPubMed研究をもとに3つの確認点を整理します。

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この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!

姿勢や日常動作の偏りに関するご相談を受けているフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。

 

はじめに

「仕事で座っている時間が長いと、夕方には腰の片側だけ重くなるんです」

大人の側弯症の相談では、こうした声を聞くことがあります。
歩くと痛い、立つとつらいという悩みと違って、座っているだけなのに腰が重くなるため、「姿勢が悪いだけなのかな」と自分を責めてしまう方も少なくありません。

よくある相談例として、40代後半から50代の方から「午前中はまだ大丈夫だけれど、パソコン作業が続くと右腰から骨盤のあたりが重くなる。背筋を伸ばそうとすると余計に疲れる」と聞くことがあります。
ここでは施術後の変化ではなく、来院時によくある悩みとして紹介しています。

僕がまずお伝えしたいのは、長く座って腰が重くなる状態を「根性がない」「姿勢を正せばいい」と一つに決めなくていい、ということです。
大人の側弯症(医学的には成人側弯症)は、背骨が横だけでなく前後やねじれも含めて偏りやすい状態です。
座る姿勢では、骨盤、胸郭、つまり胸のかご、体幹を支える筋肉の働き方が重なって、同じ場所へ負担が集まりやすくなることがあります。

なぜ起こるのか

座っているときの腰は、見た目ほど休んでいません。

骨盤が後ろへ倒れる骨盤後傾、つまり骨盤が丸まる方向へ傾く姿勢になると、腰の自然な反りが小さくなり、背中から腰までが長いロープのように引っ張られます。
反対に、背筋を強く伸ばし続けようとすると、今度は腰の筋肉がずっと支え役になりやすいんです。

2021年の成人脊柱変形93人を含む研究では、座る・立つ動きの中で、骨盤や背骨の使い方が健康な人と異なることが報告されています。
これは「座り方だけで側弯症が悪くなる」という意味ではありません。
ただ、座る、立つ、また座るという日常動作の中で、背骨と骨盤の動き方に差が出やすいことは、腰の重さを考えるヒントになります。

もう一つ大切なのが、体幹伸展筋です。体幹伸展筋とは、背中側で身体を起こして支える筋肉のことです。
2023年の変性脊柱変形105人の研究では、背中を支える筋肉の強さや持久力と、前後バランスの指標に関連が示されました。
さらに2025年の成人脊柱変形研究でも、体幹を起こす筋力の弱さが、前後バランスや歩行、立ち上がり、階段などの動きの制限と関係していました。

ここで注意したいのは、「筋力が弱いから鍛えれば解決」と単純化しないことです。
長く座ると腰が重い方は、強く鍛える前に、どの姿勢で支え続けているのかを知る必要があります。
たとえるなら、片側の肩にだけ荷物をかけたまま長時間作業しているような状態です。
荷物そのものを急に重くするより、まず持ち方を見直したほうが現実的ですよね。

また、脚のしびれ、力の入りにくさ、排尿や排便の違和感、安静でも強い痛みが続く場合は、整体やセルフケアで様子を見る前に医療機関で確認してください。
大人の側弯症では、背骨の変形だけでなく神経の圧迫や別の病気が重なることもあるため、安全の線引きが大切です。

解決の方向性

長く座ると腰が重いとき、僕が最初に見るのは「きれいに座れているか」だけではありません。
何分くらいで重くなるのか、片側だけなのか、背もたれを使うと変わるのか、立ち上がった直後に腰が伸びにくいのか。
こうした情報を集めると、腰だけでなく、骨盤の向き、胸郭のかたさ、体幹の支え方まで整理しやすくなります。

2020年の成人脊柱変形リハビリテーションのレビューでは、保存的な対応として、背中や腹部の筋力、日常動作の中での身体の使い方、能動的な姿勢の調整などが取り上げられています。
一方で、大人の側弯症に対する運動や装具の研究は、まだ質にばらつきがあるとも整理されています。
つまり、「これをすれば必ず変わる」ではなく、その人の生活場面に合わせて、負担が集まる動きを少しずつ見直すことが大切です。

2016年のランダム化比較試験では、軽度の成人特発性側弯症の方に対して、自己修正、課題に合わせた運動、認知行動的なサポートを含む20週間のプログラムが、一般的な理学療法と比べて日常生活のしづらさに良い影響を示しました。
ただし対象は限られており、すべての大人の側弯症にそのまま当てはめられるわけではありません。

だからこそ、現場では「今の状態を確認する → 無理のない調整を進める → 変化を確かめる」という順番を大切にします。
座っている時間をゼロにするのではなく、腰だけで支える時間を短くする。
背筋を固めて我慢するのではなく、骨盤と胸郭が小さく動ける余白をつくる。
痛みを押して頑張るより、痛みのない範囲で身体の逃げ道を増やす考え方です。

今日からできること

  1. 座って腰が重くなる時間を10秒メモする(目安:1日1回)

    「30分で右腰が重い」「背もたれなしだと早い」「立ち上がると腰が伸びにくい」など、一言だけ記録します。
    原因探しを完璧にするためではなく、負担が増える条件を見つけるための観察です。

  2. 骨盤を小さく前後に動かす(目安:5往復)

    椅子に浅く座り、骨盤をほんの少し前へ起こす、後ろへ戻す動きをゆっくり行います。
    腰を大きく反らせる必要はありません。
    痛みが出たら中止し、しびれや鋭い痛みがある場合は行わないでください。

  3. 30分に1回、背もたれを使って2呼吸する(目安:2呼吸)

    背もたれに体を預け、息を吐きながらみぞおちを少し下げます。
    吸う息では肋骨が横に広がる感覚を見ます。
    姿勢を正し続けるためではなく、腰だけで支える時間をいったん切ることが目的です。

まとめと次の一歩

大人の側弯症で長く座ると腰が重くなるときは、背骨の曲がりそのものだけでなく、骨盤の後傾、前後バランス、体幹を支える筋肉の疲れやすさが重なっていることがあります。
PubMedの研究でも、成人脊柱変形では座る・立つ動き、体幹伸展筋、日常生活のしづらさが関連する可能性が示されています。

一方で、保存的なケアの研究には限界もあります。
だからこそ、強い矯正や効果を急ぐより、まずは「どの場面で腰に負担が集まるか」を見えるようにすることが大切です。

痛みやしびれが強い場合は医療機関で確認し、そうでない場合も、できることから少しずつ座り方と動き方を整理していきましょう!

参考文献

※免責事項
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を意図したものではありません。
痛みや不調がある場合、運動中に痛みが出た場合は中止し、必要に応じて医療機関にご相談ください。
2週間以上症状が続く場合は、専門家への受診をおすすめします。
 

公式LINEから24時間受け付けてます!
お困りのことがありましたら、
いつでもお問い合わせください(^^)/

 

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〒464-0026
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姿勢や日常動作の偏りについて相談したい方は、
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