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【側弯症解説シリーズ】第6回:肩こりの原因は背骨にあった?脊柱側弯症が肩甲骨の動きを変える仕組みと簡単セルフケア

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この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!

脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。

今回のブログでは「脊柱側弯症と肩関節の関係」について詳しくお話しします。
肩こりや肩の動きにくさを感じている方、実はその原因が脊柱側弯症と関係しているかもしれませんよ。

前回のおさらい

前回のブログでは、脊柱側弯症による股関節と骨盤の可動域制限について解説しました。
側弯症がある方は特に右股関節に拘縮が起こりやすく、歩き方にも影響が出ることをご紹介しました。

脊柱側弯症が肩に影響する?そのメカニズム

脊柱側弯症というと背骨の問題だと思われがちですが、実は肩の機能にも大きく影響します。
なぜでしょうか?

僕たちの体は「連動性」を持っています。
背骨、肋骨、肩甲骨はみんな繋がっているので、背骨が曲がると肩甲骨の位置や動きも変わってしまうんです。

研究によると、脊柱側弯症の方は健康な方と比べて「肩機能スコア」が低いことがわかっています。
つまり、肩の動きや機能に制限が生じているということです。

凸側と凹側で違う変化が起きる

脊柱側弯症では、背骨が横に曲がる際に「凸側(出っ張った側)」と「凹側(へこんだ側)」ができます。
面白いことに、肩甲骨の変化はこの凸側と凹側で異なるパターンを示します。

凸側(出っ張った側)の変化:

  • 肩甲骨が前に傾きやすい状態になる
  • 下部僧帽筋(背中上部の筋肉)の過剰な活

凹側(へこんだ側)の変化:

  • 肩甲骨が上方に回旋した状態になる
  • 下部僧帽筋と前鋸筋(脇の下から肋骨にかけての筋肉)の活動が低下

これらの変化は、「肩が開きにくい」「腕を上げにくい」といった日常生活の不便さにつながります。

肩甲骨の位置異常があると日常生活でどんな影響が?

肩甲骨の位置や動きが変わると、次のような影響が出やすくなります:

  1. 肩こりや首こりの増加:筋肉のバランスが崩れることで、特定の筋肉に負担がかかります
  2. 腕を上げる動作の制限:洗濯物を干す、高い棚のものを取るといった動作が辛くなります
  3. 肩の痛み:肩関節の動きが変わることで、腱や関節包に余計な負担がかけられます
  4. 姿勢の悪化:肩甲骨の位置異常は猫背や前かがみの姿勢を助長します

Linらの研究によると、特に「肩甲骨の後方傾斜運動」(肩甲骨を背中側に引く動き)が制限されると、肩の機能低下と強く関連することがわかっています。
つまり、肩甲骨を正しく動かせるようにすることが大切なんですね。

筋肉の機能異常はなぜ起こる?

脊柱側弯症では、次のような筋肉の機能異常が起こります:

1. 下部僧帽筋の過剰活動(凸側)

背中上部にある下部僧帽筋は、通常は肩甲骨を引き下げる役割をしています。
側弯症の凸側では、この筋肉が過剰に緊張して硬くなりやすいんです。

これは体が「代償」しようとするためです。
曲がった背骨を支えるために、筋肉が頑張りすぎて緊張状態になってしまうんですね。

2. 前鋸筋の活動低下(凹側)

前鋸筋は脇の下から肋骨にかけてある筋肉で、肩甲骨を安定させる重要な役割があります。
側弯症の凹側では、この筋肉の活動が低下しがちです。

活動が低下すると、肩甲骨の安定性が失われ、「翼状肩甲」(肩甲骨が背中から浮き上がったように見える状態)につながることもあります。

自宅でできる!肩甲骨周りのセルフケア3選

側弯症がある方でも、毎日少しの時間でケアすることで肩甲骨の動きを改善できます。
ここでは特におすすめのエクササイズを3つご紹介します。

①肩甲骨の後方傾斜運動(ウォールスライド)

やり方:

  1. 壁に背中をつけて立ちます
  2. 肘を90度に曲げて、肘と手の甲を壁にくっつけます
  3. そのまま両手を頭上に向かってゆっくり滑らせていきます
  4. 上まで上げたら、ゆっくり下ろします
  5. 10回×2セットを目安に行いましょう

効果:

肩甲骨の後方傾斜運動(肩甲骨を背中側に引く動き)を促進します。
側弯症の方に特に制限されやすい動きです。

②胸を開くストレッチ

やり方:

  1. ドアの枠や壁の角に立ちます
  2. 肘を90度に曲げて、前腕を壁や枠につけます
  3. そのまま上半身を少し前に傾け、胸が伸びるのを感じます
  4. 30秒間キープし、3回繰り返します

効果:

胸の筋肉(大胸筋)が硬くなると肩甲骨が前に引っ張られますが、このストレッチで胸の筋肉をリリースします。

③前鋸筋を活性化するプッシュプラス

やり方:

  1. 四つん這いになります(膝が痛い方は立って壁に手をついてもOK)
  2. 手のひらを床につけて、肘を伸ばします
  3. さらに背中を天井方向に押し上げるイメージで、肩甲骨を前に出します
  4. 元の位置に戻ります
  5. 10回×2セットを目安に行いましょう

効果:

前鋸筋を効果的に活性化させ、肩甲骨の安定性を高めます。
特に側弯症の凹側で活動が低下している前鋸筋を強化できます。

フィジカルバランスラボ整体院はここまで抑える

当院では、こうした肩甲骨の位置異常を詳しく評価し、側弯症のタイプに合わせた施術を提供しています。
特に注目しているのが:

  • 凸側と凹側それぞれの特徴に合わせたアプローチ
  • 僧帽筋と前鋸筋のバランスを整える手技
  • 日常生活での正しい動作パターンの指導

ここまで抑えるのがポイント!

側弯症の方が自己管理をする際に重要なのは:

  • 朝晩のセルフチェック:鏡を使って肩の高さや肩甲骨の位置をチェック
  • 姿勢の意識:特に長時間のデスクワークでは30分に1回は姿勢を正す
  • 症状の変化記録:肩こりや痛みの度合いを日記のように記録する

まとめ:肩甲骨ケアで側弯症の不調を軽減

脊柱側弯症による肩の問題は、適切なケアで大きく改善できます。
毎日少しずつでもセルフケアを続けることで、肩こりや動きの制限が軽減され、日常生活がぐっと楽になりますよ!

「最近肩がこりやすい」「腕が上がりにくい」という方は、背骨の歪みが原因かもしれません。
一度専門家による評価を受けてみることをおすすめします。

次回は「脊柱側弯症による歩行パターンの変化」について詳しくお話しします。
お楽しみに!

 

公式LINEから24時間受け付けてます!
お困りのことがありましたら、
いつでもお問い合わせください(^^)/

 

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