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【側弯症解説シリーズ】第5回:意外と知らない!脊柱側弯症と股関節・骨盤の密接な関係!

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この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!

脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。

今回は「脊柱側弯症シリーズ」第5回として、股関節と骨盤の可動域制限や筋肉の拘縮について、わかりやすくお伝えします。

前回までは脊柱側弯症の基礎知識や脊椎への影響について説明してきましたが、実は股関節や骨盤にも大きな影響があるんです。
特に40代、50代の女性の方は、長年の姿勢の癖や加齢による変化も重なって、思わぬ不調を感じている方も多いのではないでしょうか?

今日は「なぜ脊柱側弯症があると股関節や骨盤に問題が出るのか」「どんなセルフケアが効果的か」まで、中学生でもわかるようにお伝えしていきますね!

骨盤と股関節はカラダの「中継地点」

まず最初に、なぜ股関節と骨盤が重要なのかをお話しします。

骨盤は体の中心にあって、上半身と下半身をつなぐ「中継地点」のような役割をしています。
いわばカラダの土台ですね。
そして股関節は、太ももの骨(大腿骨)と骨盤をつなぐ重要な関節です。

健康な状態では、骨盤はバランスよく立っていて、股関節は前後左右や回転の動きがスムーズにできます。
でも、脊柱側弯症があると、このバランスが崩れてしまうんです。

脊柱側弯症による股関節と骨盤の「歪み」とは?

最新の研究によると、脊柱側弯症の方は、健康な方と比べて以下のような特徴があることがわかっています。

1. 骨盤の動きが制限される

海外の研究(Mahaudensさんの研究)では、脊柱側弯症の方は健康な方と比べて、骨盤の横方向の傾きの動きが約27%も減少しているというデータがあります。

わかりやすく言うと、歩くときや体を動かすときに、骨盤がスムーズに動かないんですね。
まるで骨盤が固まっているような状態です。

2. 股関節の動きも制限される

同じ研究では、股関節の横方向の動きは約28%、回転の動きは約22%も減少していると報告されています。
これは日常生活で立ったり座ったり、階段の上り下りなどの動作にも影響します。

3. 右股関節に特徴的な拘縮が起きやすい

興味深いことに、Karskiさんという研究者の報告では、特発性脊柱側弯症(原因不明の側弯症)の患者さんでは、右股関節に特徴的な拘縮が見られることがわかっています。
特に以下の筋肉や組織に拘縮が起きやすいんです:

  • 腸脛靭帯(ちょうけいじんたい):太ももの外側にある靭帯
  • 大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん):太ももの外側の筋肉
  • 中殿筋・小殿筋:お尻の筋肉
  • 縫工筋(ほうこうきん):太ももの前面から内側にかけての筋肉
  • 大腿直筋(だいたいちょっきん):太ももの前面の筋肉

なんだか難しい名前ばかりですが、簡単に言うと「太ももの外側と前側の筋肉が硬くなりやすい」ということです。

日常生活でどんな影響が出るの?

こうした骨盤や股関節の問題は、日々の生活でどんな影響を与えるのでしょうか?

1. 歩き方の変化

脊柱側弯症がある方は、歩くときの筋肉の使い方が変わります。
研究によると、歩行中の筋肉の収縮時間が長くなり(健康な方が歩行周期の35%の間収縮するのに対し、側弯症の方は46%も収縮している!)、これが疲れやすさにつながります。

2. 座っているときの不快感

骨盤のバランスが崩れると、座っているときに片方のお尻に体重がかかりやすくなったり、長時間座っていると腰や股関節に痛みや違和感が出やすくなります。

3. 立ち姿の非対称性

股関節の動きが制限されると、知らず知らずのうちに立ち方が変わります。
例えば「いつも右足に体重をかけて立つ」といった癖がついていませんか?
このような非対称な立ち方が、さらに側弯を悪化させることもあるんです。

自宅でできる!股関節と骨盤のセルフケア3選

では、これらの問題に対して、自宅でできるケア方法をご紹介します。
毎日少しずつ行うことで、股関節と骨盤の可動性を改善できる可能性があります。

1. 太ももの外側ストレッチ(腸脛靭帯と大腿筋膜張筋のストレッチ)

やり方:

  1. 壁の近くに立ちます
  2. ストレッチしたい方の足を反対側の足の後ろに交差させます
  3. 両手を壁につき、お尻を後ろに引き出すようにして、交差させた足の外側に伸びを感じるようにします
  4. 20〜30秒キープして、反対側も同様に行います

※特に右側を念入りに行うと良いでしょう

2. 骨盤の安定化エクササイズ

やり方:

  1. 仰向けに寝て、膝を立てます
  2. お腹に力を入れて、お尻を少し浮かせます(ブリッジポーズ)
  3. この状態で10秒間キープし、ゆっくり下ろします
  4. これを10回程度繰り返します

このエクササイズは骨盤周りの筋肉をバランスよく強化し、安定性を高める効果があります。

3. 股関節の回旋運動

やり方:

  1. 椅子に座り、背筋をまっすぐにします
  2. 片足を少し浮かせ、膝を曲げたまま、時計回りにゆっくり回します
  3. 5回回したら、反時計回りにも5回回します
  4. 反対の足も同様に行います

フィジカルバランスラボ整体院はここまでやります!

僕の整体院では、脊柱側弯症による股関節と骨盤の問題に対して、以下のようなアプローチで施術を行っています:

  1. 個別評価: 歩行分析やX線画像(お持ちの場合)を参考に、あなたの側弯の特徴と股関節・骨盤の状態を詳しく評価します
  2. 総合的アプローチ: 単に筋肉をほぐすだけでなく、骨盤の位置調整、股関節の可動域改善、歩行指導までトータルでサポートします
  3. 段階的プログラム: 急に改善しようとすると逆効果の場合も。あなたの状態に合わせて、段階的に改善していくプログラムを提案します
  4. セルフケア指導: 自宅でできるエクササイズやストレッチを、あなたの状態に合わせてカスタマイズしてお伝えします

ここまで抑えるとGOOD!

脊柱側弯症と向き合うために、以下のポイントを抑えておくことが大切です:

  1. 姿勢の自己観察習慣: 鏡や写真で定期的に自分の立ち姿を確認し、片足荷重などの癖がないか意識する
  2. 動的安定性トレーニング: 単に柔軟性を高めるだけでなく、動きながらの安定性(動的安定性)を高めるエクササイズを取り入れる
  3. 日常動作の見直し: 長時間同じ姿勢でいることを避け、定期的に姿勢を変える習慣をつける
  4. 総合的アプローチ: 整体やストレッチだけでなく、適度な有酸素運動、適切な睡眠、栄養バランスにも気を配る

まとめ:股関節と骨盤ケアで生活の質を向上させよう

今回は脊柱側弯症による股関節と骨盤の問題についてお伝えしました。
側弯症があると骨盤の動きが約27%、股関節の動きが約28%も制限されるという研究結果は驚きですよね。
でも、正しいケアで改善の可能性は十分にあります。

日常生活では、長時間同じ姿勢でいることを避け、定期的に軽いストレッチを取り入れることが大切です。
また、片方の足に体重をかける立ち方は避け、両足均等に体重をかけるよう意識しましょう。

次回は「肩関節複合体の変化と筋機能異常」についてお伝えします。
側弯症が肩や腕の動きにどんな影響を与えるのか、そして効果的なケア方法について詳しく解説していきますね!

お悩みやご質問があれば、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
あなたの日常生活が少しでも楽になるお手伝いができれば嬉しいです。

それでは、また次回!


※この記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個々の症状に対する医学的アドバイスではありません。
お体の不調や痛みがある場合は、専門家に相談することをおすすめします。

 

公式LINEから24時間受け付けてます!
お困りのことがありましたら、
いつでもお問い合わせください(^^)/

 

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