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脊柱側弯症

【側弯症解説シリーズ】第4回:脊柱の動きを取り戻そう!脊柱側弯症があると硬くなる胸椎・腰椎の可動域制限について!

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この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!

脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。

今回は「脊柱側弯症シリーズ」第4回として、「脊椎の可動域制限」についてお話しします。

前回までは基礎知識や全体像について解説してきましたが、今回からはより具体的に「どの部位にどんな制限が起きるのか」という部位別の分析に入っていきます。

特に今回は「胸椎・腰椎・胸腰椎移行部」という背骨の各部位での動きの制限について、わかりやすく解説していきますね。
日常生活で「体が硬い」「振り返るのがつらい」と感じている方々に、ぜひ参考にしていただければと思います!

脊柱側弯症で起こる脊椎の可動域制限

脊柱側弯症があると、背骨だけでなく体全体の様々な部位で動きが制限されることを前回までお話ししました。
今回はその中でも、背骨そのものの動きの制限について詳しく見ていきましょう。

脊椎の可動域制限とは?

僕たちの背骨(脊椎)は、通常は前後・左右・回転と様々な方向に動くことができます。
例えば:

  • 前に曲げる(前屈)
  • 後ろに反る(後屈)
  • 横に曲げる(側屈)
  • 体を捻る(回旋)

脊柱側弯症があると、これらの動きが様々な理由で制限されてしまいます。

研究によると、側弯の角度が40度以上になると、特に動きの制限が顕著になるというデータもあります。
でも実は、軽度の側弯症(20度未満)でも、すでに動きの制限は始まっているんです。

部位別の可動域制限の特徴

脊椎は大きく分けて「頸椎(首)」「胸椎(背中上部)」「腰椎(腰)」に分かれていますが、今回は特に側弯症の影響を受けやすい胸椎と腰椎、そしてその間の胸腰椎移行部についてお話しします。

1. 胸椎の可動域制限

胸椎は12個の椎骨からなり、肋骨とつながっている部分です。
側弯症ではこの部分が最も曲がりやすい部位の一つです。

制限される動き:

  • 特に「回旋」と「側屈」の動きが制限されやすい
  • 側弯の「凸側」(外側に出っ張っている方)では、さらに制限が強い

日常生活への影響:

  • 振り返る動作がしづらい(例:車の後方確認)
  • スポーツでの体の捻りが制限される
  • 深い呼吸がしづらくなる(肋骨の動きが制限されるため)

2. 腰椎の可動域制限

腰椎は5個の椎骨からなり、体重を支える重要な部位です。
側弯症患者さんや手術を受けた方では、特にこの部分の可動域制限が問題になりやすいです。

制限される動き:

  • 前屈・後屈の動きが制限される
  • 側屈(横に曲げる動き)も左右差が出やすい

日常生活への影響:

  • 靴下を履くなど前かがみの動作が困難に
  • 長時間の座位で腰痛が起きやすい
  • 体を反らす動きに制限がある

実は、腰椎の可動域が制限されると、20年以上経過しても腰痛を経験する頻度が高いというデータもあります。
これは側弯症の治療後も長期間、腰の動きを維持することの重要性を示していますね。

3. 胸腰椎移行部の可動域制限

胸椎と腰椎の間の移行部分(T11、T12、L1付近)は、特に注意が必要な部位です。

制限される動き:

  • ここが側弯の頂点(一番曲がっている部分)にある場合、特に動きが制限される
  • 胸椎と腰椎の連動した動きが阻害される

日常生活への影響:

  • 体を捻りながら前かがみになる複合動作が困難(例:洗濯物を取る)
  • 立ち上がりや座る動作での違和感

脊椎可動域制限の具体的な影響

脊椎の可動域制限は、単に「体が硬い」という問題だけではありません。
研究によると、以下のような影響があることがわかっています:

  1. 機能的バランスの低下:日常生活での姿勢維持や動作の安定性に影響
  2. 生活の質の低下:できない動作が増えることでQOLが低下
  3. 外観の認識への影響:自分の体への認識にも影響

特に「横向き」と「回転」の動きの制限は、機能的バランスの低下と強く関連しているんです。

自分でできるチェック方法

ご自身の脊椎の可動域をチェックしてみましょう。
以下の簡単なテストで、制限があるかどうか確認できます:

胸椎の回旋チェック

  1. 椅子に座り、腕を胸の前でクロスさせる
  2. 上半身だけを左右に回転させる
  3. 左右で回転の角度に大きな差があれば要注意

腰椎の前屈チェック

  1. 立った状態で、膝を曲げずに前かがみになる
  2. 指が床につかない、または左右差があれば制限あり

側屈チェック

  1. 立った状態で、手を体側に伸ばす
  2. 体を左右に傾ける
  3. 左右で傾ける角度や感覚に差があれば要注意

自宅でできる可動域改善ストレッチ

脊椎の可動域を少しでも改善するために、自宅でできる簡単なストレッチをご紹介します。

胸椎の可動域改善

キャットカウストレッチ:

  1. 四つん這いになる
  2. 息を吐きながら背中を丸める(猫のポーズ)
  3. 息を吸いながら背中を反らせる(牛のポーズ)
  4. これを10回程度繰り返す

胸椎回旋ストレッチ:

  1. 横向きに寝て、上側の腕を前に伸ばす
  2. 上側の腕をゆっくり後ろに回し、胸を開く
  3. 各側5回ずつ行う

腰椎の可動域改善

骨盤回しストレッチ:

  1. 椅子に座る
  2. 骨盤を大きく円を描くように回す
  3. 時計回り、反時計回りに各10回ずつ

膝抱えストレッチ:

  1. 仰向けに寝て、両膝を抱える
  2. 膝を胸に近づけ、腰の後ろを伸ばす
  3. 20〜30秒キープして3回繰り返す

専門的な整体院はここまでやります

僕の整体院では、脊柱側弯症の患者さんに対して、以下のようなアプローチを行っています:

  1. 詳細な可動域評価:単に「曲がる・曲がらない」だけでなく、動きの質や左右差を詳細に評価
  2. 3次元的なアプローチ:側弯症は3次元的な変形なので、前後・左右・回旋すべての方向から評価・施術
  3. 個別化されたストレッチプログラム:側弯のパターンや制限部位に合わせたオーダーメイドのプログラム提供
  4. 定期的な再評価:可動域の変化を定期的に測定し、プログラムを調整

優秀な人はココまで抑えます

側弯症があっても自分で管理していくために、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう:

  1. 日常生活での意識:硬くなりがちな方向への意識的な動きを取り入れる
  2. 呼吸との連動:深い呼吸と一緒に動くことで、胸郭の動きも改善
  3. 段階的なアプローチ:無理に動かそうとせず、少しずつ可動域を広げる
  4. 継続的なセルフチェック:鏡や動画撮影で自分の動きを定期的にチェック
  5. 生活環境の見直し:仕事や家事での姿勢・動作パターンの見直し

まとめ:脊椎の動きを取り戻す第一歩

脊柱側弯症があると、脊椎の様々な部位で動きが制限されます。
特に胸椎・腰椎・胸腰椎移行部は注意が必要です。
でも、適切なストレッチや運動を継続することで、ある程度の可動域改善は可能です。

「体が硬くて動かない」と諦めず、まずは自分の体の状態を知り、無理のない範囲で少しずつ動きを取り戻していきましょう!
動きが改善すれば、日常生活の質も向上します!

次回は「股関節と骨盤の可動域制限と筋拘縮」について詳しくお話ししていきます。
股関節の動きは腰への負担と密接に関係しているので、お楽しみに!

【この記事は医学的な情報に基づいていますが、個人の状態は異なります。運動やストレッチを始める前に、医師や専門家に相談することをお勧めします】

 

公式LINEから24時間受け付けてます!
お困りのことがありましたら、
いつでもお問い合わせください(^^)/

 

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