フィジカルバランスラボ整体院

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脊柱側弯症

【側弯症解説シリーズ】第2回:側弯症と動きの制限の関係って?知っておきたい関節可動域のお話

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この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!

脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。

シリーズ第2回目の今回は、脊柱側弯症によって起こる関節可動域制限について、わかりやすくお伝えしていきます!

「最近、体の動きが硬くなった気がする」
「肩や腰が思うように動かせない」
「側弯症があるけど、それと体の硬さは関係あるの?」

このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?

実は側弯症と体の動きには、深い関係があるんです。
今回はその関係性について、僕の臨床経験も交えながらお話ししていきますね。

前回のおさらい

前回は「脊柱側弯症とは何か?」について基本的なことをお伝えしました。
脊柱側弯症は脊椎が横方向に曲がり、さらに回転も伴う三次元的な変形であること、特に思春期に発症することが多く、適切なケアがないと進行する可能性があることをお話ししました。

脊柱側弯症

関節可動域制限って何?

関節可動域(かんせつかどういき)とは、簡単に言うと「関節がどれだけ動けるか」という範囲のことです。
例えば、腕をどこまで上げられるか、腰をどこまで曲げられるか、といった体の動きの範囲を表します。

これが制限されると、日常生活でこんな不便が生じることがあります:

  • 高い棚のものが取りにくい
  • 靴下や靴を履くのが大変
  • 後ろを振り向くのがつらい
  • 長時間同じ姿勢でいると痛みが出る

なぜ側弯症があると関節の動きが制限されるの?

研究によると、側弯症がある方は、そうでない方と比べて体の動きに制限があることがわかっています。
その主な理由は以下の通りです:

1. 脊椎の形が変わることによる影響

脊椎が曲がると、本来真っ直ぐであるべき体の中心軸がずれます。
これにより、脊椎自体の動きが制限されるだけでなく、脊椎につながる他の関節の動きにも影響が出てきます。

僕がよく患者さんに例えるのは「曲がった水道ホース」です。
真っ直ぐなホースは水がスムーズに流れますが、曲がったりねじれたりしていると、流れが悪くなりますよね。
体も同じで、脊椎が曲がると体の動きがスムーズでなくなるのです。

2. 筋肉のバランスの崩れ

側弯症があると、体の左右で筋肉の使い方が変わります。
ある部分の筋肉は過剰に働き、別の部分は十分に働かなくなります。
この不均衡が長く続くと、過剰に働いている筋肉は硬くなり、あまり働いていない筋肉は弱くなります。

これが「筋肉の拘縮」という状態を引き起こし、関節の動きをさらに制限することになります。(筋肉の拘縮については次回詳しくお話しします)

3. 体が代償作用を起こす

私たちの体は賢く、一部に問題があると別の部分でそれをカバーしようとします。
これを「代償作用」と言います。
側弯症がある場合、体はバランスを取ろうと他の部分で調整を始めます。

例えば、脊椎が右に曲がっていると、体はバランスを取るために左の肩を下げたり、骨盤の位置を変えたりします。
この代償作用が長く続くと、それが「普通」の状態になってしまい、正しい動きができなくなるのです。

側弯症で制限される主な関節可動域

研究によると、側弯症の方に見られる主な動きの制限は以下の通りです:

1. 脊椎の動き

当然ながら、脊椎自体の動きが最も影響を受けます。
特に:

  • 前後の曲げ伸ばし(前屈・後屈)
  • 横への曲げ(側屈)
  • 回転(回旋)

側弯の程度が40度を超える重度の場合、これらの動きは軽度の側弯(40度未満)の方と比べても明らかに制限されていることがわかっています。

2. 肩の動き

驚くことに、側弯症は肩の動きにも大きく影響します。
研究では、健康な方と比べて:

  • 肩の前額面運動(横方向の動き)が約21%減少

これは、肩甲骨の位置や動きが変わることが原因です。
特に側弯の「凸側」(出っ張っている側)では肩甲骨が前に傾き、「凹側」(へこんでいる側)では肩甲骨が上に回転する傾向があります。

3. 骨盤と股関節の動き

骨盤と股関節も大きく影響を受けます:

  • 骨盤の前額面運動(横方向の動き)が約27%減少
  • 股関節の前額面運動が約28%減少
  • 股関節の横断面運動(回転)が約22%減少

これらの制限は歩き方にも影響し、側弯症の方特有の歩行パターンを生み出します。

興味深いポイント:軽度の側弯症でも制限は起こる

ここで重要なのは、これらの動きの制限は、軽度の側弯症(20度未満)でも見られるということです。
つまり、「わたしの側弯症は軽いから大丈夫」と思っていても、すでに体の動きには影響が出ている可能性があるのです。

当院での関節可動域評価

僕たちの整体院では、側弯症の患者さんに対して、脊椎の形だけでなく関節可動域も詳しく評価しています。

具体的には:

  1. 各方向への脊椎の動き(前屈、後屈、側屈、回旋)
  2. 肩関節の動き(特に肩甲骨の動き)
  3. 骨盤と股関節の動き
  4. 歩行パターン

これらを総合的に評価することで、その方がどのような制限を持っているかを把握し、オーダーメイドの施術プランを立てています。

自分でできる関節可動域チェック

ご自宅でも簡単にできる関節可動域チェックをいくつかご紹介します:

1. 前屈テスト

立った状態で、膝を曲げずにゆっくりと前に体を倒していきます。
指が床につくかどうか、左右で差があるかをチェックします。

2. 肩の可動域チェック

両手を天井に向かってまっすぐ上げてみましょう。
肩が耳の横まで上がるか、左右で違いがあるかをチェックします。

3. 股関節の可動域チェック

仰向けに寝て、片足を曲げずに上げていきます。
どこまで上げられるか、左右で差があるかをチェックします。

これらのチェックで左右差や制限を感じたら、専門家に相談することをおすすめします。

当院はここまでやります

当院のような関節可動域にこだわる整体院では、以下のようなアプローチを取っています:

  1. 個別化された評価:一人ひとりの側弯パターンと関節可動域を詳細に評価
  2. 多角的アプローチ:筋膜リリース、関節モビライゼーション、筋力トレーニングなど複数の手法を組み合わせる
  3. ホームエクササイズプログラム:自宅でも継続できるエクササイズをご提案
  4. 定期的な再評価:改善状況を定期的に確認

ここまで抑えます

側弯症と関節可動域の関係を深く理解している方は、さらに次のような点にも注目しています:

  1. 神経系の影響:側弯症では筋肉だけでなく、神経系の変化も関節可動域に影響している可能性があります
  2. 呼吸と動きの関係:呼吸パターンが変わることで胸郭の動きが制限され、それが全身の動きに影響します
  3. 心理的要因:長年の動きの制限が心理的な「動きの恐怖」を生み出し、それがさらに動きを制限するという悪循環が生じることがあります

次回予告:筋肉の拘縮メカニズム

次回は、今回お話しした関節可動域制限とも深く関わる「筋肉の拘縮」について詳しくお伝えします。
なぜ側弯症があると特定の筋肉が硬くなるのか、それがどのように体に影響するのか、そして自分でできるケア方法についてお話しする予定です。

お体の不調でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
あなたの体の状態を詳しく評価し、最適なケアをご提案いたします。

皆さんが少しでも楽に、自由に体を動かせるようになることを願っています。

次回もお楽しみに!

【この記事は医学的知見に基づいていますが、個人の状態によって適切なケア方法は異なります。気になる症状がある場合は、必ず専門家にご相談ください。】

 

公式LINEから24時間受け付けてます!
お困りのことがありましたら、
いつでもお問い合わせください(^^)/

 

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