この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!
脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
今回は「側弯症による腰の動かしづらさや痛み」に関して、なるべく簡単にわかりやすくお話ししていきます!
特に40代後半から50代後半の女性の方で、腰の不調に長年悩まされてきたり、日常生活を少しでもラクに過ごせるようになりたいと考えている人に読んでいただけるとうれしいです。
中学生でもわかるように解説していきますが、少し専門的な言葉も出てきます。
ただ、僕なりにできる限りかみ砕いてお伝えしますね。
そもそも「側弯症ってなに?」というところから始まり、なぜ腰の動きを制限して痛みを引き起こすのか、そして日常生活をどう改善できるのかを一緒に見ていきましょう(^^)/
はじめに:どうして腰に悩みを抱える方が多いの?
僕の整体院にも「腰が痛くて曲げ伸ばしがしんどい」「長時間座っていると腰から脚まで重だるい感じがする」というお悩みが本当によく寄せられます。
特に40代後半から50代後半くらいの女性の場合、更年期のホルモンバランスの変化などで筋力や骨密度が低下しやすく、腰の不調が長引きやすい傾向もあるんです。
その中で「実は側弯症があるなんて知らなかった…」という方も少なくありません。
側弯症というと、「子どもの頃の検査で言われたような気がする」ぐらいで、はっきり意識していない方も多いです。
でも、実際には大人になってからも、腰に影響がでるケースがあります。
脊柱(背骨)の構造ってどうなっているの?
僕たちの背骨、正式には「脊柱」と呼ばれる部分は、椎骨(ついこつ)という小さな骨が積み重なってできています。
首の部分(頚椎:けいつい)が7つ、胸の部分(胸椎:きょうつい)が12個、腰の部分(腰椎:ようつい)が5つ、そしてお尻のほうにある仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)を含めて構成されています。
脊柱には、前にカーブしている部分と後ろにカーブしている部分があり、全体的にゆるやかなS字カーブを描いているのが特徴です。
このS字のカーブのおかげで、僕たちは立ち上がったり、歩いたりするときに身体へかかる負担をうまく分散できます。
また、椎骨と椎骨のあいだには「椎間板(ついかんばん)」というクッションの役割をする組織が挟まっていて、衝撃を吸収したり、体を動かしやすくしたりしています。
側弯症ってなに?
側弯症とは、背骨が左右やねじれ方向にゆがんでしまう状態をいいます。
背骨というと真っすぐなイメージがあるかもしれませんが、実際には正面から見ると少し左右にカーブすること自体はあります。
ところが側弯症の場合、そのカーブが強くなってしまい日常生活に不都合が出るレベルまで進行することがあるのです。
- 骨が原因の場合:先天的な骨の形状異常
- 筋力のアンバランス:左右どちらかに筋肉が偏っている
- 姿勢や生活習慣:長年のくせや動作で骨格が歪む
こういった要素が重なって、背骨が偏った方向に曲がったまま固まってしまい、いろいろな症状につながります。
側弯症が引き起こす「腰椎可動域制限」とは?
「腰椎可動域制限」とは、簡単にいうと「腰の曲げ伸ばしやひねりなどの動きがスムーズにできない状態」です。
たとえば前にかがむ動作がやりづらかったり、後ろに反らす動きができなかったり、左右にねじるのが痛かったりします。
そもそも腰椎には、前に倒れる(前屈)、後ろに反る(後屈)、横に倒す(側屈)、ひねる(回旋)といった動きがあり、本来はある程度自由に動かせるつくりになっています。
ところが、側弯症の影響で背骨がねじれた状態になっていると、椎間板や椎間関節、靭帯、周りの筋肉に左右のアンバランスが生じ、結果的に腰椎の動きが制限されてしまうんです。
どうして痛みにつながるの?そのメカニズムをかみ砕いて解説
僕たちの体は、どこかが歪んでいるとき、筋肉や靭帯を引っ張って無理をさせています。
以下に、僕なりに噛み砕いた流れをまとめてみました。
- 脊柱が横に曲がってしまう(側弯)
- もともとS字カーブでクッション性を高めている背骨が、左右に偏ることで均等な負荷がかからなくなります。
- 腰まわりの筋肉が偏ってガチガチに
- 凹んでいる側は筋肉がぎゅっと縮まりやすく、反対側は伸ばされっぱなしになります。それが慢性的なコリやハリにつながり、痛みの原因にもなります。
- 椎間板や椎間関節に余計な圧力がかかる
- アンバランスな姿勢が続くと、本来なら平等に分散されるはずの負荷が一部分に集中し、椎間板や関節が変性(傷む)しやすくなります。
- 神経を圧迫してシビレや強い痛みを招くことも
- 椎体や椎間板、周囲の靭帯が変形し、神経の通り道が狭くなると、腰から脚にかけてのしびれや鋭い痛みを伴うケースがでてきます。
こうした悪循環が進むと、立っているだけでも腰が痛む、歩くのもツラいなど、普段の生活に支障をきたす状態に陥ってしまうこともあります。
日常生活でよくある困りごと:こんなサインが出ていませんか?
- 「朝起きると腰が固まったように感じる」
- 「洗い物や洗濯物を干すときに腰がピリピリ痛む」
- 「長時間同じ姿勢でいると腰がズキズキしてくる」
- 「靴下やズボンを履くとき、腰を曲げるのがつらい」
僕の整体院でも、こんな悩みをよくお聞きします。
こういった動きのしにくさの中には、「側弯症による腰椎可動域制限」が隠れている場合が少なくありません。
「僕」が考える、改善に向けた4つのケアのポイント
ここでは僕自身が普段の施術やお客さまの話を通じて大切だなと感じたケアのポイントを4つに絞ってお伝えします。
- 日常的なストレッチや軽い運動
いきなりハードな運動をすると逆効果になる場合があります。
まずは呼吸をしっかり意識しながら、身体をゆるやかに伸ばすストレッチが大切です。
腰椎だけでなく、股関節や太ももの裏の筋肉を伸ばしてあげると、骨盤の上下左右差が整いやすくなります。 - 左右差を意識した筋力トレーニング
側弯症により片方ばかり使われている筋肉を補正するイメージで、サイドプランクなど、左右均等に強化できるエクササイズがおすすめです。
ただ、無理をすると痛みが出るので、少しずつ負荷を上げながら行うのがポイントです。 - 骨盤から背骨のアライメント調整
骨盤の高さやねじれがあると、どうしても腰椎に無理なカーブが生じやすくなります。
整体やカイロプラクティックなどで骨盤の調整を行うことで、全体的なアライメント(骨の並び方)を整え、痛みの根本改善につなげる方法も効果的です。 - ゆるめる・支える・動かす:バランスが大切
「とにかく硬い筋肉をほぐすだけ」ではなく、必要に応じてコルセットやテーピングを使って軽く腰をサポートしながら、適度に動かすことが大切です。
固めすぎても動きづらく、動かしすぎても炎症が悪化してしまうので、専門家と相談して上手に使い分けましょう。
整体院でのアプローチ方法:僕の場合
僕の整体院では、まず姿勢のチェックや体の左右差を細かく確認します。
それから、以下のステップでアプローチしていくことが多いです。
- 姿勢・歩き方の分析
歩くときの足の出し方、腰の使い方、肩の高さなどを見て、側弯がどう影響しているかを把握します。
- 筋肉・関節の歪みの調整
骨盤や背骨まわりの関節をソフトに調整し、筋肉をやさしくほぐしていきます。
強い力で押すのではなく、負担をかけずにリズミカルにゆるめるイメージです。 - ご自宅でできるセルフケア指導
施術だけでなく、ご自宅でも簡単にできる軽い運動やストレッチをご提案しています。
日常の中で続けることが大切なので、難しくない方法を一緒に確認していきます。 - 定期的なメンテナンス
側弯症はすぐに完全改善とはいきませんが、定期的に調整を続けることで少しずつ動きやすい体へと近づけることを目指しています。
無理なく続けることが、明るい毎日への近道
腰の痛みがあると、「どうにかしなきゃ!」と焦ってしまうかもしれません。
でも、体は徐々に慣らしていくほうが、結果的に安定した状態を保ちやすいんです。
特に40代後半から50代後半の女性の場合、ホルモンや生活習慣の影響で体調が変わりやすい時期でもありますから、調子が良いときには少し運動量を増やし、つらいときには体を休めつつやさしいストレッチをするなどの工夫が大切です。
まとめ:あきらめずに、自分のペースでケアを続けよう
側弯症があると、どうしても腰椎まわりの動きが制限されがちで、痛みやだるさにつながりやすくなります。
でも、日常生活でのちょっとした工夫や、整体院・医療機関でのケアによって、痛みの緩和や可動域の改善は十分に期待できます。
「いつまでも好きなことを楽しみたい」「もっとラクに家事や仕事をこなしたい」そんな思いがあれば、ぜひ無理せず続けられる方法を見つけてみてください。僕も整体師として、できるだけ寄り添いながらサポートしていきたいと思っています。
腰の不調は、放っておくとどんどん悪化してしまうこともあります。
もし気になる症状があるなら、一度専門家に相談してみることをおすすめします。
少しずつでも前進することで、きっと今よりラクな毎日に近づけるはずですよ!
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お困りのことがありましたら、
いつでもお問い合わせください(^^)/
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