この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
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こんにちは!
脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
あなたは一日にどれくらい座っていますか?
デスクワークや学校の授業、家でのリラックスタイムなど、僕たちは気がつけば長い時間椅子やソファに座って過ごしていますよね。
でも、そんな「座りすぎ」が健康にどんな影響を与えるのか、改めて考えたことはありますか?
今回、6か月間にわたる研究で「座る時間を減らすことが腰痛にどう影響するのか」が詳しく調べられました。
この結果がとても興味深いので、僕なりの言葉で噛み砕いてわかりやすく紹介します。
座りすぎが健康に与える影響
僕たちは1日を通して、どのくらいの時間を座って過ごしているか、意識したことがありますか?
ある調査によると、現代人の座位時間は平均で8〜10時間とも言われています。
特にデスクワークをしている人にとっては、ほとんど座りっぱなしなんて日も珍しくありません。
実は、「座る時間が長いこと」が腰痛のリスクを高める可能性があると言われています。
運動不足や筋力低下、血流の悪化が原因で、腰や背中に負担がかかるからなんです。
今回の研究では、座る時間を減らすことで腰痛やその関連症状が改善されるかどうかを調べることを目的に行われました。
研究の概要:座る時間を1時間減らしてみたら?
この研究では、肥満や代謝症候群を抱える中高年者64人を対象に、6か月間にわたる実験が行われました。
参加者は次の2つのグループに分けられました。
- 介入グループ: 毎日の座る時間を1時間減らし、代わりに立ったり歩いたりする時間を増やすように指導されました。
- 対照グループ: 特に生活を変える指示はなく、通常通りの生活を続けました。
みんながどれくらい座っているか、どれくらい動いているかを、専用のデバイスを使って記録。
さらに、腰痛の程度や筋肉の健康状態も定期的にチェックされました。
結果:腰痛は減ったの?改善したの?
腰痛の悪化を防げた介入グループ
結果から言うと、介入グループでは腰痛の悪化が抑えられる傾向が見られました。
対照グループでは、6か月間で腰痛が2倍に増加したのに対し、介入グループではほとんど変化がなかったんです。
これは、座る時間を減らして身体を動かすことで、腰にかかる負担を軽減できた可能性があるからだと考えられています。
それでも日常生活の「障害」は改善せず
ただし、痛みが日常生活に与える影響(たとえば、仕事や家事への支障)は、どちらのグループでも悪化していました。
つまり、腰痛の強さは抑えられても、生活の質が大きく向上したわけではないという結果です。
歩数の増加が鍵かも?
面白いことに、介入グループでは1日の歩数が平均3300歩も増えていました。
歩くことで血流が良くなり、筋肉の健康が改善されたことが示唆されています。
実際、歩数が増えた人ほど、腰の筋肉のインスリン感受性(糖の取り込み能力)が良くなったというデータもあります。
一方で、「筋肉内の脂肪量」には目立った変化はありませんでした。
この脂肪量が減るには、もっと時間が必要なのかもしれません。
心理的な影響も考慮が必要
実験の中で、興味深い指摘もありました。
対照グループでは、「介入を受けられなかったことへの失望」が腰痛の悪化に影響した可能性があるというのです。
人間の体と心は深くつながっています。
何かに失望したり、ストレスを感じたりすると、それが身体の痛みに影響を与えることも珍しくありません。
この研究でも、その影響が少なからず反映されていたようです。
日常生活でどう活かす?僕たちができること
この研究結果を日常生活にどう活かせるでしょうか?
いくつかのポイントを挙げてみます。
- 座る時間を意識的に減らそう
例えば、1時間座りっぱなしなら5分間立ち上がってストレッチする、通勤中に一駅分歩く、立って仕事ができる机を使うなど、小さな工夫をするだけで座る時間は減らせます。 - 歩数を増やそう
一日にあと2000〜3000歩増やすことを目標にしてみましょう。朝や昼休みに少し散歩するだけでも効果的です。 - 心の健康も大切に
腰痛の原因がストレスや心理的な影響にあることも少なくありません。リラックスする時間を作ったり、好きな趣味に取り組むことも、健康には欠かせません。
研究に対する僕の感想
この研究を見て、僕も「座りすぎが健康に与える影響」について改めて考えさせられました。
特にデスクワーク中心の生活をしていると、どうしても座る時間が長くなりがちです。
でも、ほんの少し立ち上がったり歩いたりするだけで、健康への影響は大きく変わるかもしれないんです。
あなたも、まずは今日から少し意識してみませんか?
「座りすぎ」を減らすことは、腰痛を防ぐだけでなく、全身の健康にもつながるはずです!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
ぜひこの記事を参考にして、健康的な生活習慣を作ってみてくださいね(^^)/
◆参考文献:https://bmjopen.bmj.com/content/14/9/e084305
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