この記事を監修している人:奥村龍晃(柔道整復師資格保有)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは!
脊柱側弯症専門のフィジカルバランスラボ整体院、
院長の奥村龍晃です。
今回は、76歳の女性患者さんの症例を通して、腰痛治療の重要なポイントをお伝えしたいと思います。
患者さんの状態
この方は立ち仕事をされている76歳の女性で、変形性腰椎症という診断を受けていました。
MRI所見では、腰椎の1番目と2番目の扁平化と、腰椎4番目の前方滑りが確認されました。
特に腰を反らしたり回したりする動作で痛みを感じるとのことでした。
3つの重要な治療アプローチ
1. 骨盤と股関節の関係を見直す
骨盤は人間の体の土台となる重要な部分です。
股関節に痛みがなくても、骨盤の傾きや股関節の動きが悪いと、その上にある腰椎に負担がかかってしまいます。
僕がよく例えるのは、家の基礎が歪んでいると、その上の建物全体が歪むのと同じです。
まずは土台である骨盤の位置関係を整えることが大切なんです。
2. 筋肉のバランスを整える
腰痛の多くの場合、以下のような筋肉のアンバランスが見られます。
- 背中の筋肉と股関節の屈筋が緊張している
- お腹の筋肉とお尻の筋肉の力が弱くなっている
これは、まるでゴムの張り具合が前後で違うようなものです。
僕たちはこのバランスを整えるために、特にお腹の筋肉(腹直筋、内腹斜筋)とお尻の筋肉(大殿筋)の協調的な働きを改善していきます。
3. 隣接関節の動きをチェック
腰の痛い部分の上下の関節(隣接関節)の動きも重要です。
例えば、腰椎4番目が前方に滑っている場合、その下の腰椎5番目/仙椎1番目の動きが制限されていると、腰椎4番目にさらなる負担がかかってしまいます。
実践的なエクササイズ指導
僕が患者さんに指導する際は、以下のような段階的なアプローチを取ります。
1. お腹の筋肉の強化
- 仰向けで膝を曲げた状態から、おへそを上に持ち上げるようにお腹をへこます
- この時、腰が反らないように注意
2. お尻の筋肉の強化
- 横向きで寝た状態から、上の脚を内側に寄せながら持ち上げる
- この動きで大殿筋の下部繊維を効果的に働かせる
まとめ
腰痛治療で大切なのは、痛みのある部分だけを見るのではなく、体全体のバランスを考えることです。
特に高齢の方の場合、一箇所の治療だけで改善することは少ないので、総合的なアプローチが必要になります。
僕たち治療家は、患者さん一人一人の状態に合わせて、これらの治療アプローチを組み合わせていきます。
そして何より大切なのは、患者さん自身が家でも継続できるエクササイズを見つけることです。
それが長期的な改善につながるのです。
公式LINEから24時間受け付けてます!
お困りのことがありましたら、
いつでもお問い合わせください(^^)/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〒464-0026
愛知県名古屋市千種区井上町117 井上協栄ビル2階
名古屋市営地下鉄東山線「星ヶ丘駅」2番口徒歩2分
愛知、名古屋で脊柱側弯症の治療なら『レッドコード整体』
フィジカルバランスラボ整体院
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー